中小企業の経営者の方など、貸し倒れに困っていることはありませんか。
貸し倒れが発生することにより発生する損失は今後の企業の財政状態、経営成績にも悪影響が及び、最悪の場合は倒産となる可能性もあるため注意したいところです。
貸し倒れが具体的にどのような状態かをきちんと理解して、対応策を立てるなど事前にできることからひとつずつ行っていきましょう。
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目次
貸し倒れとはどのような状況を指すのか?
貸倒とは、取引先の倒産などにより、売掛金などの債権を回収できなくなった状態を指しております。
貸し倒れにより何が起こるかを把握して未然に防げるようにしましょう。
・中小企業にとって貸し倒れは深刻な問題となる理由は?
貸倒れが起きることは大企業と中小企業に関わらずダメージを受けますが、中小企業の場合はより大きな影響が及ぶ可能性があります。
その原因は以下の理由によることが多く、自社の企業規模の大きさを考えなくてはなりません。
限られた資源
中小企業は通常、大企業に比べて限られた資源で企業活動をしています。
そのため、少量の貸し倒れでも企業の財務状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。
キャッシュフローの脆弱性
中小企業はキャッシュフローに脆弱性を持ち、予期せぬ財務的損失に対処する能力が限られています。
貸し倒れはこれらのキャッシュフローを直接的に損ない、経営の安定性を脅かします。
収益性への大きな影響
小規模なビジネスでは、貸し倒れが生じると全体の収益性に大きな影響を与えることがあります。
一つの債権が全体の収益に占める割合が大きいため、その影響は無視できないものとなります。
信用評価への影響
貸し倒れは企業の信用記録に影響を及ぼし、将来の資金調達の機会や条件を悪化させる可能性があります。
これは、新たな事業機会の活用や成長に必要な資金を確保することを難しくします。
運営への制約
財務的な圧力は、運営コストの削減、事業活動の縮小、または重要な事業戦略の変更を強いることがあります。
これにより、企業の成長や競争力が損なわれる可能性があります。
中小企業は規模が小さいため、財務的な緩衝が少なく、一つの貸し倒れが全体の経営に深刻な影響を及ぼすことがあります。
そのため、貸し倒れのリスクを管理し、可能な限りその影響を軽減するための戦略が必要です。
・貸し倒れが中小企業に与える影響とは?
貸し倒れにより債権が回収できていないため、企業は現金を得ることができておりません。
そのような状態が続くようだと、今後の企業の展開にも影響が出てくることとなります。
企業規模の縮小や従業員の削減などが考えられますが、それだけに留まらず、倒産まで追い込まれる可能性も考えられます。
中小企業の貸し倒れ対策とは?
貸し倒れの発生を阻止するためには何ができるのかを知り、自社の経営状況を悪化に追い込むリスクを事前に排除しましょう。
自社が貸し倒れにより倒産などに追い込まれると、取引先の企業にも影響が及び、連鎖倒産にもなりかねません。
自社を適切に管理することは他社を守ることにもつながります。
・貸し倒れを防ぐために中小企業が取るべき対策とは?
貸し倒れは取引先の経営状況が原因で起こる場合が多いため、まずは取引先の選定には注意を払いましょう。
条件面などで判断するだけでなく、企業の経営状態も考慮したうえで決めることが重要です。
そのためにも以下のポイントなどを抑えて取引先の経営状態を把握しましょう。
信用調査の実施
新規顧客や取引先に対しては、信用調査を実施して信用度を評価します。
これにより過去の支払い履歴や財務状況の確認も行います。
信用限度の設定
顧客ごとに信用限度を設定し、その範囲内でのみ取引を行います。
これにより、一顧客に依存するリスクを軽減します。
契約条件の明確化
支払い条件、遅延に対するペナルティ、その他の取引条件を明確にして、契約書に記載します。
これにより、後のトラブルを防ぐことができます。
分散投資
一つの顧客や業界に過度に依存しないように、事業の多様化や顧客基盤の広げることでリスクを分散します。
定期的な債権管理
債権の状況を定期的に監視し、遅延があった場合は早期に対応します。迅速なフォローアップや催促は重要です。
法的措置の準備
支払い遅延や不履行の場合には、法的措置を講じる準備をしておきます。
保険の活用
債権保険や信用保険を利用して、貸倒れリスクをカバーすることができます。
また、取引先からの入金が遅い場合などは貸し倒れ前の傾向であるため、そのような際の対策も重要です。
例えば手数料はかかりますがファクタリングを利用することで債権を事前に回収することも可能です。
・貸し倒れリスクを抑えるための資金管理の重要性とは?
貸し倒れリスクを抑えるためには資金管理が非常に重要です。
これは、企業が直面する財務的な不安定さやリスクを最小限に抑え、安定した運営を維持するための基盤を作り上げます。
効果的な資金管理によって、企業は不測の損失やキャッシュフローの問題に対処するための余裕を持つことができます。
また、貸し倒れが発生した場合でも、その影響を吸収し、事業を継続するための財政的な緩衝を提供します。
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まとめ
貸し倒れが起きることによる影響は、普段からの準備により最小限にとどめることはできるため、貸し倒れが起きる前と後で何ができるかを把握して、リスクを抑える労力を惜しむことのないようにしましょう。
執筆者 B.M