2023/09/04
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アメリカ発のディスカバーカードとは?特長や魅力を紹介

アメリカ発のディスカバーカードは、世界7大国際ブランドの1つとして認知されているクレジットカードです。日本国内でも利用できる店舗が増加しているため、把握しておいて損はないでしょう。
そこで本記事では、「ディスカバーカード(Discover card)とは」と「ディスカバーカードの特長と魅力」について、簡潔に解説します。

 

■ディスカバーカード(Discover card)とは


ディスカバーカードは、米国の大手のカード会社である「Discover Financial Services LLC」が発行するクレジットカードです。
世界7大国際ブランドのひとつとして認知されており、日本国内でも加盟店が増加しているため、利用できる店舗が増えています。
しかし、ディスカバーカードは海外に住んでいる方のみが発行でき、日本国内での発行はできないため注意が必要です。
どうしても発行したい方は、決められた期間海外に住まなければいけません。
ディスカバーカードの発行を目的とした移住は現実的ではないため、日本で発行できるようになるまで待つのが賢明でしょう。
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ディスカバーカードの歴史


カード発行会社にとって、信用度はビジネスを行う上で非常に重要なピースのひとつとなっております。歴史をたどることで利用者は現在に至るまでの流れを確認でき、信用度のアップにつながるのではないでしょうか。実際に歴史をみていきましょう。

シアーズにより設立


ディスカバーブランドのクレジットカードは、1985年にアメリカの小売業界の巨頭であった「シアーズ」によって設立されました。
このカードは初期には主にシアーズでのみ利用可能で、他の多くの店舗では受け入れられていませんでした。
この限定的な使用可能範囲にも関わらず、ディスカバーカードの発行枚数は急速に増加しました。
ディスカバーカードが人気を博した主な理由は、年会費が無料であることと、魅力的なキャッシュバック制度を提供していた点にありました。現在では年会費無料のクレジットカードやキャッシュバック制度は一般的なサービスですが、当時はこれらが非常に革新的であったため、多くの人々に受け入れられました。

そのため、ディスカバーカードは現代のクレジットカードサービスの基盤を築いたといえ、クレジットカード業界における顧客サービスの進化の先駆者であり、現代のクレジットカードサービスの標準的な特徴となった多くの要素を導入したことで、業界に大きな影響を与えました。

クレジットカード事業へ参入


ディスカバーブランドは1985年に設立された比較的新しいクレジットカードブランドです。これは、VISAやMastercard®、JCBなどの他の国際ブランドが50年以上の長い歴史を持つことと対照的に歴史の浅いことから、市場での競争において目立つために、革新的なサービスを提供する必要がありました。
その結果、ディスカバーは年会費無料やキャッシュバック制度など、当時としては画期的なサービスを導入することで、他の確立されたブランドとの競争においてディスカバーに一定の優位性を提供し、市場での地位を確立するのに一役買いました。
言い換えれば、ディスカバーブランドは、その比較的短い歴史の中で、業界に新しい風を吹き込むことに成功したといえるでしょう。

モルガン・スタンレーへ売却


1997年にシアーズは、ディスカバーブランドをアメリカの金融業界の大手である「モルガン・スタンレー」へ売却しました。
この売却は、シアーズ自体の業績が停滞していた時期に行われ、業績を回復させるための戦略の一環でした。シアーズから独立した後のディスカバーは、シアーズ以外のさまざまな店舗で使用できるようになり、その影響でアメリカ国内での市場シェアが拡大しました。結果として、ディスカバーはVISAやMastercard®に次ぐ、アメリカ国内で第3位の市場シェアを占めるクレジットカードブランドへと成長しました。
現在では、ディスカバーはモルガン・スタンレーからも独立し、自らの持株会社「ディスカバー・フィナンシャルグループ」の下で運営されています。
この変遷は、ディスカバーがシアーズの小売業から金融業へとその事業の幅を広げ、独立したブランドとしての地位を確立したことを示しています。

国際ブランドのひとつへ


ディスカバーブランドは、2005年に世界的な認知を得て、国際ブランドの地位を獲得しました。国際ブランドとは、そのカードが発行された国だけでなく、世界中で広く受け入れられるというステータスを持つことを意味します。事実、ディスカバーカードはJCBや銀聯との提携を通じて、日本や中国など多くの国々で利用可能になりました。
現在、主要な国際クレジットカードブランドは合計7つありますが、ディスカバーはその中で比較的新しいブランドとなっており、1985年に設立されたディスカバーは、2002年に設立された銀聯に次ぐ、比較的新しい存在として位置付けられています。
以上のことから、ディスカバーカードはその比較的短い歴史の中で、国際ブランドとしての地位を確立し、世界中での使用が可能になるなど、顕著な成長を遂げたブランドといえます。これにより、ディスカバーカードは国際的なクレジットカード市場において重要な役割を果たしています。

■ディスカバーカードの特長と魅力


ディスカバーカードの特長および魅力は、次のとおりです。

・世界各地で広く利用可能
・年会費無料
・利用限度額の高さ
・ポイント還元率の高さ

JCBと銀聯などと相互に加盟店を開放しているため、世界各地で幅広く利用できます。
また、年会費が無料であるにもかかわらず、他のクレジットカードと比較して利用限度額が高く設定されていることもディスカバーカードの特長です。
ポイント還元率も通常で1%と高いうえ、提携店舗を利用すれば最大で5%のポイント還元が受けられることも大きな魅力です。

他社との連携により広範囲で使える


ディスカバーカードの大きな魅力は、国際ブランドとしての広範囲な利用可能性です。ディスカバーは他のクレジットカード会社との連携により、世界中で幅広く使用されるようになっています。特に、JCBや銀聯との相互開放契約を結んでいるため、ディスカバーカードはこれらの加盟店でも利用可能です。これにより、ディスカバーカードのユーザーは、ディスカバー自体の加盟店のみならず、JCBや銀聯の加盟店でもカードを使用することができます。

ディスカバーカードはアメリカ国内だけでなく、アジア各国を含む世界中で広く受け入れられており、この国際的な利用可能性はカードユーザーにとって大きな利点です。さらに、ディスカバーカードはDiners Clubの加盟店でも使用可能であり、これにより利用の幅はさらに広がります。このようにディスカバーカードは、国内外での利用可能性の高さにより、多くのカードユーザーにとって非常に便利な支払い手段となっております。

年会費無料


ディスカバーブランドは複数種類のカードを展開しており、これら全てのカードで年会費がかからないのが特徴です。この年会費無料のポリシーは、本国であるアメリカはもちろん、世界中で利用されているディスカバーカードの大きなメリットとなっています。

年会費無料のサービスは、特に費用対効果を重視する消費者にとって非常に魅力的な特徴であり、そのためディスカバーカードは多くの人々に受け入れられています。ディスカバーカードのこのような年会費無料のポリシーは、特にクレジットカードを頻繁に利用しないユーザーや、複数のカードを持つユーザーにとっても魅力的であり、追加費用の心配なく、必要に応じてカードを利用できることは、ディスカバーカードを選ぶ重要な理由のひとつです。
このような特徴は、ディスカバーカードが国際的なクレジットカード市場で一定の地位を確立する助けとなっています。

利用限度額の高さ


他の多くのクレジットカードと比較して、高額の利用限度額を提供している点もディスカバーカードの特徴になります。多くのクレジットカード会社では、顧客の信用度や収入に応じて利用限度額が設定されるのが一般的です。

しかし、ディスカバーカードは、利用者に一律に比較的高めの限度額を提供しています。この高い利用限度額のポリシーは、ディスカバーカードの発足当初から採用されている戦略の一部であり、特に、当時のクレジットカード市場ではVISAカードやMasterCardが大きなシェアを占めていたため、ディスカバーはこれらの競合他社と差別化を図るために高い利用限度額を設定しました。これにより、ディスカバーカードは大規模な支出や高価な購入を頻繁に行う顧客層にとって魅力的な選択肢となりました。

ポイント還元率の高さ


利用額に応じたポイント還元率の高さも魅力的なポイントのひとつであり、通常の購入で利用額の1%がキャッシュバックされるほか、特定の店舗では四半期ごとに最大5%のボーナスキャッシュバックが受けられます。

これにより、ディスカバーカードのユーザーは日常的な支出で実質的な割引を受けることができ、特定のショッピングカテゴリーや店舗でさらに大きなキャッシュバックを得ることも可能です。また、ディスカバーの学生カードは、特に海外の留学生にとって利用しやすい設計となっており、学業成績に基づいて学生の努力を支援できる仕組みがありました。

ディスカバーカードの弱点


ディスカバーカードを日本で見かけるシーンは少ないように感じますが、どのような面で弱点があるのでしょうか。

日本での発行できない


ディスカバーカードは、アメリカ、カナダなどの特定の国々でのみ発行されるカードで、これらの国々で一定期間居住していないとカードの取得ができません。このため、日本に住んでいる人々にとっては、直接ディスカバーカードを発行することはできないため、日本国内での利用者は限られています。

しかし、海外からの旅行者は日本国内でディスカバーカードを利用することが可能です。これは、ディスカバーカードがJCB、Diners Club、銀聯といった他の国際ブランドとの提携により、これらのブランドの加盟店で使用できるようになっているからであり、つまり、海外在住者が日本を訪れた際には、これらの提携ブランドの加盟店でディスカバーカードを使用することができるため、海外からの観光客にとっては便利な支払い手段となります。
このように、ディスカバーカードは国際的な提携によって、国際的な観点で見ると広範囲にわたる利用可能性を持っていますが、特定の国々でしか発行されないため、その取得と利用は地域によって異なる制限がある点には注意が必要です。ディスカバーカードのこのような特性は、国際的な旅行やビジネスの文脈で特に重要な役割を果たしています。

知名度の低さ


海外では広く認知され、高い人気を博しているディスカバーカードですが、日本国内では発行が行われていないため、日本においてはあまり知名度が高くありません。このカードの普及状況は、国内と国際市場とで大きく異なります。日本ではディスカバーカードが直接発行されていないため、その存在はまだ広くは知られていませんが、国際ブランドとしての地位や、海外観光客による利用の増加を背景に、特に国際観光客が多く訪れる都市部では、ディスカバーカードや提携カードの加盟店が増えています。
これにより、日本の主要都市ではディスカバーカードが使える店舗が徐々に増えてきており、国際的な観点での利用可能性が拡大しています。
一方で、世界市場ではディスカバーカードが非常に人気があるため、今後日本国内でもその普及が期待される可能性があります。海外からの観光客が日本でディスカバーカードを利用する機会が増えれば、国内の認知度が高まり、日本のクレジットカード市場においても重要な位置を占めるようになるかもしれません。
このように、ディスカバーカードは、今後日本国内でもその存在感を高める可能性を秘めたクレジットカードブランドといえます。

■まとめ


ディスカバーカードは、「Discover Financial Services LLC」が発行するクレジットカードです。
日本では発行できないため作ることはできませんが、加盟店は拡大しているため利用への問題はないでしょう。
年会費無料、利用限度額の高さなどは非常に魅力的であるため、国内で発行できるようになった場合、所有しておいて損のないクレジットカードです。

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執筆者 W.Y

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