キャッシュフロー改善のための方法を紹介①では、そもそものキャッシュフローの考え方についてと、悪化する原因と具体的なまずは取り掛かるべき改善策を解説しました。引き続き、よりキャッシュフローを改善するための方法を説明していきます。
■資金繰り表の作成
そもそも「資金繰り」とは、入出金のやりくりのことをいいます。会社のお金の流れ、現金収支を把握するために作成すると良いと言われているのが「資金繰り表」です。
事業においてのお金のやりくりでは、売上から入金、仕入れから支払いまでのタイミングがずれることが多く、これらがきちんと管理できていないと、帳簿上は利益が出ているのに資金不足で倒産してしまういわゆる黒字倒産となってしまう恐れがあります。資金繰り表は会計ソフトやエクセルなどで簡単に作成することができます。
資金繰り表の作成に必要な項目は以下の7つです。
「前月繰越」、「営業収支:収入」、「営業収支:支出」、「営業収支:合計」、「財務収支:収入」、「財務収支:支出」、「翌月繰越」
これを記載しておくことが一般的とされています。
■資金繰り表を作成するメリット
資金繰り表を作成する一番のメリットは、会社のお金の流れを把握できることです。
損益計算書(会社の一会計期間における経営成績を示す決算書)だけでは分かりづらい増減も一目瞭然なので、どれくらいの入出金があるのか瞬時に判断でき、「なぜお金が減ってるのか」という理由を知ることができるようになります。
資金繰り表を使えば、毎月の収支や残高を早めに予測でき、余裕を持って資金計画を立てられるでしょう。予測は、最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月先まで作成しておくと円滑な経営が可能となるでしょう。
また、景気が後退しているときは与信審査に資金繰り表を重視している金融機関もあるので、作っておくと資金調達にも役に立つでしょう。
■まとめ
事業活動をするうえで、資金繰り表の必要性が理解できたのではないでしょうか。
資金繰りを改善できる「売掛金早期回収サービス」や「オクラス」もありますので、資金繰りで悩んでいる方はぜひ利用してみてください。
執筆者 M.S