3Dセキュアは、クレジットカード決済をより安全におこなうための本人認証の仕組みです。1.0から2.0への切り替えが経済産業省から要求されました。
そこで本記事では、「3Dセキュア2.0が注目される背景とは」、「3Dセキュア2.0の仕組みについて」、「3Dセキュア2.0のメリット」について、簡潔に解説します。
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目次
3Dセキュア2.0が注目される背景とは
3Dセキュア2.0は、オンラインショッピングのときにクレジットカードを不正利用できないようにするセキュリティ機能です。
本人確認を要求された場合、ワンタイムパスワードやデバイスでの認証など安全で容易に本人認証をおこなえます。
注目される背景として、経済産業省のクレジットカード決済システムのセキュリティ対策強化があげられます。
国は、国内のEC加盟店に向け、2025年を目標に3Dセキュア2.0を導入することを義務付ける方針を掲げました。
また、旧3Dセキュアは2022年10月以降順次サポートを終了しており、実際にいくつかのカード会社は1.0を段階的に終えると公表しました。
3Dセキュア2.0の仕組みについて
3Dセキュア2.0は、リスクベース認証を採用しています。
カードの利用履歴や決済時のデバイス、ユーザーの住所などをリアルタイムで分析し、不正利用の可能性を割り出します。
たとえば、いつもと違うデバイスを利用してのアクセスなど、不正利用されている可能性があると判断されたときのみ追加認証を求めます。
不正利用の可能性がないときは、追加認証はおこなわれません。
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3Dセキュア2.0のメリット
3Dセキュア2.0のメリットは、優れた認証方法に対応していることです。
生体認証やQRコードスキャンが使えることに加え、SMSやアプリを利用したワンタイムパスワードでの認証にも対応しています。
3Dセキュア1.0よりもスムーズかつ確実な本人認証ができるのが魅力です。
また、利用者が使用している端末からIPアドレスなどを取得し、不正利用のリスクが高いと判断されたときのみ追加認証をおこないます。
結果、旧3Dセキュアと比べるとユーザーインターフェースが改善され、かご落ちを避けられる可能性が高くなることもメリットのひとつでしょう。
3Dセキュア2.0を利用する方法とは
多くの魅力を持つ3Dセキュア2.0ですが、利用する前に確認しておかなければならないことがあります。そこで、利用に際してあらかじめ確認しておきたい3つのことについて、簡潔に解説します。
1.3Dセキュア2.0対応のカードブランドであること
そもそも3Dセキュア2.0に対応しているクレジットカードブランドでなければ、利用できません。
たとえば、VISAやMastercard、JCBなどは対応しています。
ただ、実際に利用できるかどうかは会社ごとに異なるため、あらかじめクレジットカード会社に直接確認しておくとよいでしょう。
2.カードの公式サイトで必要な情報を登録していること
利用するためには、クレジットカードを発行している会社の公式サイトで、あらかじめ必要な情報を登録していなければいけません。
必要な情報が登録されていない場合、3Dセキュア2.0は利用できないため注意しましょう。
3.利用するECサイトが3Dセキュア2.0対応であること
3Dセキュア2.0に対応しているカードブランドであり、公式サイトにて必要な情報を登録したら、最後にECサイトが3Dセキュア2.0に対応しているか確認します。
どのECサイトも無条件で対応しているわけではなく、対応していないと利用できないため事前に確認しておきましょう。
クレジットカードの不正利用を防ぐ方法とは~事業者編~
クレジットカードは現金を持たなくてよいなどのメリットも多く、いまや日常生活に欠かせないアイテムです。ただ、不正利用される危険もあり、
あらかじめ対策しておく必要があります。事業者側ができる不正利用を防ぐ方法について、簡潔に解説します。
1.3Dセキュア2.0の利用
事業者側ができる不正利用を防ぐための対策は、3Dセキュア2.0を利用することです。
3Dセキュア2.0はリスクベース認証を採用しており、不正利用の可能性があるときのみ追加認証を求めます。
不正利用の疑いがあるときのみ追加で認証がおこなわれるため、1.0のときのように手間がかかるという心配も少なく不正利用を防げます。
実際に、メルカリは不正利用対策として3Dセキュア2.0を導入後、不正利用被害額が約10分の1まで減少したと公表しています。
2.不正検知システムの活用
不正検知システムの活用も、事業者側ができる対策のひとつです。
不正検知システムは、次のデータから不正利用を検知してくれるサービスです。
・統計分析
・取引データ
・過去のノウハウ
さまざまな情報から決済前や発送前に取引の危険性を自動で判断してくれます。
また、不正利用の被害を抑えられることに加え、システムが自動で審査をおこなうため工数やコストの削減といったメリットも生じます。
クレジットカードの不正利用を防ぐ方法とは~消費者編~
ここでは、消費者側ができる不正利用を防ぐ2つの方法を簡潔に解説します。
1.利用明細を確認
クレジットカードの不正利用を防ぐために、利用明細を確認しましょう。
定期的に利用明細の確認をすれば、不正利用された際も早く気づくことができます。
不正利用されたカードは再度不正利用される可能性があるため、早期の発見はその後の不正利用を防ぐために役立ちます。
会員専用のWebサービスなどを利用して、確認することを習慣にしましょう。
また、数百円程度の場合、金額が小さいため気づきにくいので注意が必要です。
少額でも自分が利用したのか確認するようにしましょう。
2.怪しいリンクは開かないこと
怪しいリンクを開かないことも、不正利用を防ぐための対策のひとつです。
怪しいリンクを開くと、電話番号やクレジットカード番号などの個人情報を抜き取るような悪質なサイトに移る可能性があります。
悪質なサイトにて個人情報が盗まれると、不正利用につながるため注意しましょう。
また、大手企業のURLに似ているだけで一部文字列が異なる巧妙な悪質サイトもあるため、必ずその企業の公式サイトであるのかを確認してください。
まとめ
3Dセキュア2.0は、インターネット上でのクレジットカード決済を安全に実施するための本人認証サービスです。
リスクベース認証を採用しており、不正利用の可能性があると判断されたときのみ追加認証がおこなわれます。
旧3Dセキュアよりもスムーズで確実な本人認証ができたり、かご落ちを避けられたりするのが魅力です。
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執筆者 W.R