近年、CMやネットを見ているとDX化というワードを目にする機会が多いように感じますが、DX化の意味を正確に認識できていますか。
何となくデジタルトランスフォーメーションのことかと知って終わりになっていないでしょうか。
聞きなじみのないことが少しわかると何となく分かった気になることはよくあることだと思いますが、この記事で、DX化とは何を意味する言葉であるのかをきちんと理解して、何となくの理解から一歩先に進んでみましょう。
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目次
DX化とデジタル化の違いについて
DX化を理解するうえで欠かせないのがIT化を知ることです。DX化だけでなくIT化もきちんと知って理解を深めましょう。
IT化(デジタル化)とは
IT化とは人の手で行っている業務をデジタル化することを指します。 たとえば、学校で先生が成績をつける時、昔は紙とペンを使っていましたが、今ではパソコンやタブレットを使って成績を管理することが多いです。
これがIT化です。
つまり、特定の作業をパソコンを使って簡単かつ効率的にすることを意味します。
DX化とは
DX化とは、IT化したうえでそのシステムを活かしてビジネスモデルを変える取り組みのことを指します。
たとえば、スマートフォンのアプリを開発する企業を経営している人を想像してみると、アプリを開発するところがいわゆるIT化の指すところで、そこから、そのアプリを使って人々の生活をどのように変えて、便利にできるかを考えることがDX化の意味です。
DX化が注目されている背景
テクノロジーの進化
スマートフォン、インターネットなどの技術が急速に進化し、私たちの生活に深く組み込まれています。
これらの技術はビジネスにも大きな影響を与え、新しい方法でサービスを提供するチャンスを生み出しています。
消費者の期待の変化
現在の人々の傾向として、すぐに情報を手に入れたり、商品を購入したりできることを期待しており、オンラインショッピングやデジタルコンテンツへのアクセスのしやすさが、消費者の行動や期待に影響を及ぼしています。
グローバル化と競争の激化
世界中の企業がインターネットを通じてビジネスを行うようになり、競争がより激しくなっていることから、企業は他の競合より優れたサービスを提供するために、デジタル技術の活用が不可欠です。
データの重要性の増大
データは「新しい石油」とも言われ、非常に価値があると考えられています。
データを活用して顧客のニーズを理解し、新しいサービスを開発することが、ビジネスにおいてますます重要になっています。
新しいビジネスモデルの出現
デジタル技術を使った新しいビジネスモデル(例えば、サブスクリプションサービスやシェアリングエコノミー)が登場し、従来のビジネスのやり方を変えています。
DX化が注目されているのは、テクノロジーが急速に進化し、消費者の期待が変わり、ビジネスの競争が激しくなり、データが重要な資源になっているからです。
これらの変化に対応するために、多くの企業がデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、新しい顧客体験を提供しようとしており、これがDX化の背景となっています。
DX化の目的とは
DX化の目的として、企業が現代のデジタル世界で生き残り、成功するための手段としてDX化があります。
これには、デジタル技術を駆使して業務プロセスを効率化し、コストを削減することが含まれており、さらに、DX化は顧客体験を向上させ、よりパーソナライズされたサービスの提供を可能にします。
これは、消費者のニーズや行動パターンをデータを通じて理解し、それに基づいた製品やサービスを提供することで実現されます。
また、DX化は新しい市場機会の創出にも役割を果たしており、デジタル技術を活用することで、従来にはなかったビジネスモデルや収益源を開拓できます。
例えば、サブスクリプションサービスやオンデマンドサービスなどがこれに該当しており、企業はこれにより、新たな顧客層にリーチし、市場での競争力を高めることができます。
さらに重要なのは、DX化が企業にとって持続可能な成長を支える基盤となることであり、デジタル技術の進展により、組織は柔軟性を持ち、市場や技術の変化に迅速に対応できるようになります。
これにより、長期的な視点でのイノベーションと進化を可能とします。
DX化とIT化の違いとは
DX化は、企業や組織全体のビジネスモデルと運営方法を根本的に見直し、デジタル技術を駆使して全面的に変革することを指しており、この変革には、顧客体験の向上、新しいビジネスチャンスの創出、業務プロセスの革新などが含まれ、企業の長期的な競争力を高めることを目的としています。
一方でIT化は、特定の業務やプロセスに情報技術を導入し、その効率化や自動化を図ることを指します。
たとえば、会計システムのデジタル化や顧客情報の管理システムの導入などがこれに該当します。
IT化の主な目的は、既存の業務の効率を高めることであり、DX化ほどの全面的な変革は伴いません。
つまり、DX化は組織全体の大規模な変革を意味し、新しい価値創造に焦点を当てているのに対して、IT化は、特定の業務やプロセスを効率化することで、主に既存の業務の改善に注力しています。
DX化・IT化のメリット
DX化とIT化のメリットを把握することで、実際の導入シーンを想像しましょう。
DX化:メリット
DX化のメリットについて説明すると、まず企業や組織がデジタル技術を活用することで、業務プロセスの効率化とコスト削減が実現できる点が挙げられます。
これにより、時間や資源をより重要な業務やイノベーションに集中させることが可能になります。また、DX化は顧客体験の向上にも大きく寄与します。
デジタル化された情報やパーソナライズされたサービスを通じて、顧客満足度を高め、より強固な顧客関係を築くことができます。
さらに、データ駆動型の意思決定が可能になるのも大きなメリットです。データ分析を活用して市場の動向を理解し、より効果的な戦略を立てることができます。
デジタル技術を駆使することで、従来にはなかった製品やサービスを開発し、新たな収益源を生み出す可能性が広がります。
DX化は組織の持続可能な成長と競争力を支えることが見込まれ、デジタル技術を活用することで、変化する市場環境に柔軟に対応し、継続的なイノベーションを推進することができます。
IT化:メリット
IT化のメリットとして、一番にあげられるのは業務の効率化です。 情報技術の導入により、日々の業務プロセスが自動化され、時間が大幅に節約されます。
これによって、従業員は繰り返しの単純作業から解放され、より創造的かつ戦略的な仕事に集中できるようになります。
また、IT化はデータの正確性とアクセス性を向上させることにより、データの入力ミスが減り、必要な情報に簡単にアクセスできるようになります。
さらに、コスト削減も大きなメリットです。
デジタルツールの使用により、紙の使用量が減少し、物理的なストレージスペースの必要性が低減します。
これは、特に長期的には、企業の運営コストを大幅に削減することができます。
また、IT化によって、リモートワークや柔軟な働き方も促進されます。
クラウドベースのアプリケーションやコミュニケーションツールにより、従業員はどこからでも効果的に仕事をすることが可能になり、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。
DX化推進の流れ
現状分析と目標設定
企業はまず自社の現在のデジタル化レベルとビジネスプロセスを評価することで、どのような変革が必要か、どのビジネス領域が改善の余地を持っているかを特定します。
また、DXによって達成したい具体的な目標やビジョンを設定します。
デジタル戦略の策定
目標に基づいて、包括的なデジタル戦略を策定します。
この戦略には、デジタル技術の選択、新しいビジネスモデルへの適応、顧客体験の改善、データ管理と分析方法の導入などが含まれます。
技術選択と導入
適切なデジタル技術を選択し、それをビジネスプロセスに統合します。 これにはビッグデータ分析、AI、自動化ツールなどが含まれる場合があります。
組織とプロセスの変革
DXは単なる技術の導入以上の影響力があるため、組織全体の文化とプロセスを変革し、デジタルファーストの考え方を取り入れます。
従業員への研修や新しい働き方の導入も重要です。
実装と監視
戦略に基づいて技術を実装し、その効果を定期的に監視します。 ここで重要なのは、変革の影響を測定し、必要に応じて戦略を調整することです。
継続的な評価と改善
DXは一度きりのプロジェクトではなく、継続的なプロセスです。 市場や技術の変化に応じて、戦略を定期的に見直し、改善を続ける必要があります。
DX化推進は、技術の導入だけでなく、組織全体の考え方や文化の変化をもたらす包括的なプロセスであるため、このプロセスを通じて、企業はデジタル時代の新しい機会を最大限に活用し、競争力を高めることができます。
企業が取り組むDX化の具体策や事例
DX化が行われているのはどのような場面においてでしょうか。 実際のシーンを把握することで、自社において何ができるかの足掛かりにしましょう。
・データの電子化
従来、多くの企業や組織では、重要な文書や情報が紙媒体で管理されており、これらの文書にアクセスするためには物理的に職場に行く必要がありました。
しかし、データの電子化によって、この状況は大きく変わります。
データの電子化により文書の保存や検索が容易になり、場所を選ばずに必要な情報にアクセスできるようになりました。
・リモートワークの導入
電子化されたデータは、クラウドや社内ネットワークを介してアクセスできるため、従業員は自宅や出張先、実際にはどこからでも仕事に必要な情報にアクセスできます。
これにより、リモートワークやフレキシブルな勤務形態が促進され、従業員の働きやすさや生産性が向上します。
・クラウドサービスの活用
クラウド上でのデータの共有を可能にすることで、アクセスを容易にすることの業務効率化やデータの紛失などのリスクを最小限に抑えることができます。
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まとめ
これからの世の中はますますIT化されたものであふれることが推測でき、それらをうまく使ったうえで業務の効率化や、新たなシステムの創出を行っていかなければ、損失が生まれ続ける恐れがあります。
それを防ぐためにもDX化は必要であり、この記事がDX化検討への一助となれれば幸いです。
執筆者 B.M