2023/12/11
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【法人・個人破産の違い】法人破産後の代表者の自己破産は必要?

法人企業が破産した場合の代表者はどうなるか考えたことはあるでしょうか。
中小企業が金融機関から融資を受ける際には連帯保証人を代表が務めることが多いですが、これはどういうことでしょうか。
代表者が連帯保証人を務めていることがポイントとなっているのでしょうか。この記事では破産による代表者への影響をご紹介していきます。

 

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法人破産と代表者の自己破産の基本理解

法人破産は代表者にどのような影響を及ぼすことになるのでしょうか。破産と同時に代表者も破産へと追い込まれるのでしょうか。

 

・法人破産の基本的な定義

法人破産は、支払い不能や債務が資産を上回る状態に陥った企業に対する法的な手続きです。
このプロセスでは、裁判所が指名した破産管財人が、企業の資産を売却して債権者への支払いに充てます。
企業が保有する資産は、可能な限り現金化され、債権者に対して公平に分配されます。
この手続きが完了すると、企業の法人格は解消されます。

 

・代表者個人に及ぼす影響

法人破産が発生したからといって、必ずし代表者が発生するとは限りません。
代表者の破産が発生する可能性があるのは、会社の連帯保証人となっている場合になります。
この状況では、会社の払えなくなった債務を代表者が肩代わりすることとなり、支払えない場合は代表者も一緒に破産することとなります。

 

代表者の自己破産に関する必要性

会社の連帯保証人となっている代表者は、会社の破産により自己破産に陥る可能性がありますが、どのような判断基準を持ち、その後の影響を考慮すべきかご紹介します。

 

・自己破産の判断基準

代表者の自己破産は、その人の個人的な財務状況に関わるものであり、法人としての事業に直接的な影響を及ぼすわけではありません。
ただし、代表者の信用状況や資金調達能力に影響を及ぼす可能性があるため、今後の事業運営に間接的な影響が生じることも考慮しましょう。

 

・法人破産後の個人責任

法人破産後の個人責任に関しては重要なポイントがあります。
基本的に、法人は個人とは別の独立したものとして扱われるため、通常、法人の負債に対して代表者や株主が個人的な責任を負うことはありません。
しかし、特定の状況下では個人責任が生じる可能性があります。
たとえば、代表者や株主が法人の借入れに対して保証人となっている場合、その際はその借入れに関する個人的な責任を負うことになります。
また、代表者や役員が不正行為や重大な経営上の過失を犯した場合、それが破産の原因となったときには個人的な責任を問われることがあります。
さらに、法人の税金や社会保険料の未払い、資金の私的流用などの場合にも、代表者や役員が個人的な責任を負うことがあります。

 

法人と個人の破産の法的違い

法人と個人の破産にはいくつかの法的違いがあります。法人と個人の法的地位と責任の性質から以下の違いがあります。

 

免責の有無

個人破産: 個人破産の場合、債務者は免責を申請することができ、これが認められると残りの債務から解放されます。

法人破産: 法人破産では、法人の法的地位が解消されるため、免責の概念が適用されません。法人は破産手続きの終了とともに解散します。

 

法的地位の違い

個人破産: 個人の場合、破産手続きはその人のすべての資産と負債に影響を及ぼします。

法人破産: 法人は独立した法的実体であり、破産は法人の資産と負債にのみ影響を及ぼし、株主の個人資産には直接的な影響はありません(ただし、保証人になっている場合は除く)。

 

適用される法律

個人破産: 個人破産は一般的に倒産法の規定に基づいて行われます。

法人破産: 法人破産も倒産法の適用を受けますが、企業の種類や規模に応じて会社法などの特定の法律の適用を受ける場合があります。

 

手続きの目的と影響

個人破産: 個人破産の目的は、借金に苦しむ個人に再出発の機会を提供することにあります。

法人破産: 法人破産の主な目的は、財務的に破綻した企業を清算し、債権者への負債を清算することです。

 

・破産プロセスの比較

法人と個人の破産の場合のプロセスには共通点もありますが、異なる点もあります。

 

個人破産のプロセス

申立て: 個人が自らまたは債権者によって破産を申し立てます。

破産手続きの開始: 裁判所が破産手続きを開始することを決定します。

破産管財人の任命: 債務者の資産を管理し、換価するために破産管財人が任命されます。

資産の換価: 破産管財人が債務者の資産を現金化します。

債権者への配当: 換価された資産から得られた収益が債権者に配分されます。

免責の申立てと決定: 個人破産では、債務者は免責を申し立てることができ、認められると残債から解放されます。

 

法人破産のプロセス

申立て: 法人自身または債権者によって破産が申し立てられます。

破産手続きの開始: 裁判所が法人の破産手続きを開始します。

破産管財人の任命: 法人の資産を管理し、換価するために破産管財人が任命されます。

資産の換価: 法人の資産が売却され、現金化されます。

債権者への配当: 得られた収益が債権者に分配されます。

法人の解散: 破産手続きが完了すると、法人は法的に解散されます。

 

自己破産を避けるための戦略

会社の破産により代表者は自己破産に追い込まれる可能性もあるため、代表者は資産管理に重きを置く必要があります。

 

・代表者の資産管理とリスク回避とは?

中小企業の代表者にとって資産管理は、企業の持続可能な成長と安定性を保証する上で重要な役割を果たします。
具体的には、キャッシュフローの厳格な管理、事業継続計画の策定などにより安定した管理を可能とします。
キャッシュフローの管理によって、流動性の問題に対処し、経済的安定性を確保します。
これにより、支出の削減と収益源の確保を確実なものとします。
また、事業継続計画の策定は、システム障害などの緊急事態が発生した場合に、事業活動を迅速に再開できるようにするために不可欠です。

今回あげたのは一例ですが、これらの要素を組み合わせることで、中小企業の代表者は自社の資産を効果的に管理し、ビジネスを成長させるための安定した基盤を築くことができます。
各企業の特定の状況に応じて、これらの戦略を適応させることが重要です。

 

法人破産になる前に、オクラスの検討を!

破産になってからでは、次にとれる選択肢が限られてしまいます。
普段から資金繰りを考え、適切なタイミングでの資金調達を行うことで防ぐことのできる破産には注意を払いましょう。
特に黒字倒産のような事態はキャッシュフローを改善することで避けられるかもしれません。
そこでPayment Technologyオクラスを使うことで受領した請求書の支払いタイミングを遅らせることができ、キャッシュフローの改善の手助けとなります。
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まとめ

中小企業の代表者は連帯保証人となっている場合も多く、自社が破産すると代表者も破産する可能性もあるため、日頃から資金繰りには細心の注意を払いたいところです。
そこでオクラスを含めた資金繰りに役立つ情報は検討して、いざという時に備えて選択肢を増やしておきましょう。

執筆者 B.M

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