2023/10/26
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ファクタリングと手形割引の違いをわかりやすく解説。それぞれのメリット・デメリットとは

資金繰りを改善する方法として、ファクタリングや手形割引という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ファクタリングと手形割引はどちらも売掛債権を利用した資金調達方法であり、経営者にとって知っておいて損はありません。
本記事ではファクタリングと手形割引について、わかりやすく解説していきます。

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はじめにファクタリングとは

ファクタリングとは、企業の売掛債権(売掛金)を買い取ってもらい、手数料を引いた額の現金を調達する方法になっています。
すぐに資金が必要な場合や銀行からの融資が受けれない場合などに利用されることが多く、資金化されるまでの期間が非常に早いのが特徴です。
2社間ファクタリング、3社間ファクタリングといった2つの形があり、2社間ファクタリングは、ファクタリング企業と利用者で契約をするもの。
3者間ファクタリングは、ファクタリング企業と利用者、取引先の3社で契約するものになっています。

手形割引とは

手形とは、特定の期日以降に現金化することができる証書のことをいいます。
そして手形割引とは、銀行や金融機関にて手形の額面よりも低い金額で手形を買い取ってもらうことを指します。
手形割引も、手形の支払い日を待たずに資金化することができるため、資金繰りを安定させるために利用されることがあります。

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ファクタリングと手形割引の違いとは?

続いて、ファクタリングと手形割引の違いについて見ていきましょう。

①現金化する対象
ファクタリング:帳簿上の売掛金を現金化します。
手形割引:有価証券としての受取手形を現金化します。
また手形発行は銀行の審査が必要で、受取手形の不渡りは銀行取引停止のリスクがあります。
そのため、手形割引は未回収リスクが低いといえるでしょう。

②貸金業法の適用範囲
ファクタリング:貸金業に該当せず、貸金業法の適用外。手数料の上限がない。
手形割引:貸金業に該当し、貸金業法を遵守。金利の上限は20%ほどです。

③償還請求権の有無
ファクタリング:ノンリコース契約が主で、未回収リスクはファクタリング会社が負担する。
手形割引:リコース契約が主で、未回収リスクは自社が負担する。

④手数料・金利
ファクタリング:3社間は1%〜15%ほど、2社間は10%〜30%が相場と言われています。
手形割引:銀行の手形割引は年利2%~5%ほどといわれています。

それぞれのメリット・デメリット

ファクタリングと手形割引とのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリットを大きく3つほど紹介します。

1つ目は、「資金の調達スピードが早い」ということです。
ファクタリングは通常の融資と比較されることがありますが、審査を含めて最短当時で資金調達をできるのがファクタリングです。
またファクタリングは売掛先の信用力も重要になってくるため、自社の業績が悪い状態でも利用することができます。

2つ目は、「保証人や担保が不要」といった点です。
ファクタリングは売掛債権を準備すれば利用することができ、保証人や担保が必要ありません。

3つ目は取引先からの「未払いリスクを回避できる」ことです。
ファクタリング企業に買い取ってもらった売掛債権はファクタリング企業が回収します。
もし仮に売掛先の企業が倒産してしまっても損失を被るのはファクタリング業者になります。

デメリットについて2つ紹介します。

1つ目は「手数料が高い」という点です。
2社間ファクタリングは、売掛金を売却する企業(利用企業)とファクタリング業者の2社間で債権の売買契約を結ぶため未回収のリスクがあります。
そのため、手数料は10%~30%と高めに設定されていたり、審査基準が厳しく設定されていることがあります。
3社間ファクタリングは、利用企業、ファクタリング業者と取引先企業(売掛先企業)の3社間で契約を結び、売掛金が直接ファクタリング業者に入金されます。
そのため2社間ファクタリングに比べて未回収リスクが低く、手数料は1%〜10%に設定されています。

2つ目は「取引先へ悪い印象を与えてしまうことがある」です。
ファクタリングを利用すると内容が取引先へ通知されるケースがあります。
取引先にファクタリング利用の事実が伝わることで、「資金繰りが苦しいのでは?」、
「売掛金を回収できないような会社なのか?」などのマイナスの印象を与える可能性があるため、取引に影響を及ぼすことがあります。

手形割引のメリット・デメリット

ファクタリングと共通するところも多くありますが、手形割引のメリットについて紹介していきます。

1つ目は手形を早期に現金化できるということです。
手形が現金化できるまでの期日は長いものが多く、3~4か月かかるものも珍しくありません。
資金繰りが難しくなった際に、このような手形割引はとても利便性のあるサービスです。
手形割引は一週間ほどで現金化することができると言われています。
割引手数料はかかってしまいますが、銀行の場合約2~5%と低額であるため利用しやすくなっています。

2つ目は審査に通りやすいということです。
手形割引の審査では、振出人の信用力を重視するため自社の業績の影響を受けづらいです。
銀行融資で断られた際も、手形割引なら利用できることがあるかもしれません。

続いてデメリットについてです。

デメリットとしては「不渡りのリスクがある」ということがあげられます。
不渡りとは、支払期日に現金化ができない、決済ができない状態を指します。
手形割引には償還請求権があり、銀行などで手形を回収できなかった場合には利用者に代金を請求することができます。
つまり手形が不渡りになった場合には、手形割引を利用した側が満額に利息を加えた金額を弁済しなければいけません。

ファクタリングと手形割引の違いを理解して適切な資金調達を

ファクタリングと手形割引の違いについて、説明しました。
それぞれのメリットデメリットについても触れましたが、大きく注目するポイントは手数料と現金化できるスピードでしょう。
手形割引は銀行を利用した場合、年利1〜5%ほどの割引料で現金化されますが、1週間ほどの期間が必要になります。
それに対してファクタリングは手数料が割高ですが、最短即日には現金化できるスピード感があります。
どちらも資金繰りにおいて非常に便利なサービスですが、特徴が違うためしっかりとメリット・デメリットを考慮して使い分けていきましょう。

まとめ

ファクタリングと手形割引の違いについて解説しました。
どちらも資金調達方法の1つとして、企業の経営や資金繰りの助けになるので、本記事を読んでしっかりと内容を理解しましょう。
またそれぞれ現金化のスピード化や手数料、担保といった面で特性が変わってきます。状況に応じて適切に資金調達をこころがけていきましょう。
本記事が経営のお助けになれば幸いです。

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執筆者S.K

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