2023/11/20
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【基礎知識】資金調達とは?方法とわかりやすくメリット・デメリットを解説!

資金調達は、企業経営にとって欠かせない要素です。ただし、資金調達の手段はひとつではありません。
資金調達方法はさまざまあり、その資金調達の方法によって、それぞれの特性や適応状況によりメリットやデメリットが存在します。
企業の成長段階や目標によって最適な資金調達の方法は変わりますので、これらの選択から理解し、戦略的に選ぶことが求められますので、その点を解説いたします。

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■そもそも資金調達とは

そもそも資金調達とは、企業が事業運営のために必要な資金を外部から調達することをいいます。
資金調達には様々な方法があり、企業の経済状況や可能性、ビジネスの成長段階や目的に応じて手法は大きく異なります。

資金調達の必要性について

資金調達は、事業拡大や新規事業立ち上げといった場面で欠かせません。
これは新商品の開発や営業活動・設備投資などの事業の運営に必要な要素を強化するための投資に必要です。
そして、企業の経営安定化にも寄与する資金調達は、適切なタイミングと手段の選択が求められます。
ただし、資金調達は、ただ事業の運営への資金を調達するだけでなく、資金提供者との長期的な関係構築や将来の返済計画の策定にも深く関連しています。
これらのことから、資金調達は企業の持続的な成長と安定化を支えるうえで必要となります。

資金調達と融資との違いとは

資金調達と融資の違いはなにがあるのでしょうか?
一見、お金を集めるという点では資金を調達することと融資は同じように思えますが、実は違う点があります。

融資とは?

まず、「融資」とは、金融機関から資金を借りて集める方法をいいます。
金融機関から借りた以上、返済をしなければならず一定の条件として元金と利息の返済が必須です。
良い点としては、金利や返済期間を予め確定できますが、その一方で、返済能力が課題となります。

資金調達とは?

それに反して、「資金調達」とは、自己資本を增やしたり、投資家から資金を集める行為のことをいいます。
返済条件は様々あり、一般的には出資者への利益分配などのリターンを提供する形が多いです。
特徴として、投資家との交渉によっては柔軟な返済計画が可能である点があげられます。
しかし、一定のリターン提供が求められるため、交渉の条件次第では返済負担が増える可能性もあります。
これらの違いを把握し、自社の経営状況や目的に応じた融資あるいは資金調達、あるいはその組み合わせを選ぶことが、企業を運営していくにあたっては重要です。
組織や企業が適切な戦略を実行し、目標を達成するために利用できるものを最大限活用し、
持続的グロース実現のためには、さまざまある資金調達方法を理解して、戦略的に活用していくことが重要です。

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■資金調達の種類・それぞれのメリット・デメリットとは

資金調達は企業の成長や維持を可能にする絶対的な要素であり、その種類は複数存在します。
複数ある資金調達方法には独自の特性やメリット、デメリットがあり、自社のビジネスモデルや資金ニーズに応じた選択が求められます。
ここでは、資金調達の種類とそれぞれの特徴を解説していきます。
主な資金調達の方法としては、エクイティファイナンス、デットファイナンス、アセットファイナンスというものが存在します。
それぞれが持つ独自の特性とメリット、デメリットを理解することで、効果的な資金調達を実現し、事業の持続的な成長と負債の最適化につなげることができます。
また、補助金や助成金の活用も資金調達のひとつとして考えられます。
国や地域社会の支援を受けながら、財務状況の改善や事業展開の加速に繋がると考えられます。

エクイティファイナンス(出資)について

資金調達方法の1つである、「エクイティファイナンス(出資)」とは、自己資本を増やし、資金調達能力を強化する手段となります。
具体的には、第三者割当増資による投資家からの出資、クラウドファンディングによる社会全体からの援助、あるいはエンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの調達などがあります。
エクイティファイナンス(出資)の最大のメリットは、借り入れを増やさずに自社の資金調達能力を増強できる点です。
そのため、金利支払いのリスクを避けられ、企業の体質を強化することができます。
しかし、デメリットも存在します。
第三者割当増資やエンジェル投資家から資金を調達する際は、新たな株主が存在するため、その分株主となる方々に対する確認作業が必要となります。
この手続きは複雑で時間や労力がかかります。
さらに、出資者に対して報酬を提供する義務も生じ、それらのコストを考慮する必要があります。
これらを考慮に入れると、エクイティファイナンスには明確な利点と若干のデメリットがあり、ビジネスモデルや拡大計画に適した資金調達方法を選ぶうえで大切です。

デットファイナンス(負債)について

デットファイナンス(負債)」とは、有効な資金調達の手段のことをいいます。
これは、具体的には銀行からの融資や信用保証協会を経由した借入等で行います。
通常は、事業の拡大や投資に必要な資金を確保するために負債を負います。
デットファイナンスのメリットは、その単純さにあります。
返済が完了すれば、得た利益全額を自社の資金として活用することができます。
一度に大規模な支出を抑制しながら、必要な資金を調達できる点は格段に有利です。
有利な反面、負債による資金調達の手法には欠点もあります。
たとえば、借入金には常に利息負担が付きまとうほか、返済義務が生じて一定の担保が必要となることもあります。
したがって、この方法を選択する際は、適切なリスク管理と返済計画が必要となります。
上記で述べるように、資金調達という目標を達成する手段は多様ですが、その選択は経営者のビジョンや事業計画に大きく影響を受けます。
資金調達という大きな課題に直面したときは、デットファイナンスという選択肢を検討してみてみるのも良いでしょう。

・第三者割当増資

第三者割当増資」とは、企業が新たに株式を発行し、それを投資家に売り、資金を得る方法のことをいいます。
ただ資金を得るだけでなく、企業の拡大に伴う大規模投資や資本政策の一部として利用することができます。
この方法の特徴は、一回の増資で大量の資金を得ることができる点です。
企業の経営者や起業家にとっては、利益のある選択肢といえるでしょう。
ただし、増資する際には新たに発行する株式の価値を正確に見極め、適切な評価を得ることが必要不可欠です。
株式価値の見極め方や評価方法などの具体的な情報を理解して活かすことで、資金調達が有意義なものになります。

・クラウドファンディング

クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて、一般の方から資金を募って、それを事業の資金調達をする方法のことをいいます。
ちなみに、クラウドファンディングという言葉は、群衆(crowd)資金調達(funding)を組み合わせた造語です。
具体的には、事業計画や商品、サービスの魅力を伝えて多くの人々からの支持を得て、資金を集めていきます。
大きなメリットとしては、調達金額の大小に関わらず、多くの人々から直接的な支持を得られる点です。
これは通常の金融機関等からの資金調達では得られない重要な点であるといえます。
その反対に、クラウドファンディングという資金調達の成功といえる状態に持っていくには、事業の企画力や提供する商品・サービスの魅力に大きく左右されます。
そのため、事業計画を改善したり、魅力的なアピールを考え出すなどのプロジェクトの成功に向けた準備が重要となります。

・エンジェル投資家

エンジェル投資家」とは、新規ビジネスをはじめる初期段階の起業家やベンチャー企業への投資を行い、通常は資本力を有する個人投資家のことをいいます。
創業初期に共にリスクを取り扱うパートナーとして、エンジェル投資家は非常に価値ある存在といえます。
しかし、その一方で、事業の成果に直接影響する投資家選びは極めて重要な課題となります。
具体的には、投資家との信頼関係を構築することが重要で、それには適切な時間と労力が必要となることもあります。
エンジェル投資家と出会うためには、最近ではマッチングサービスのようなものや経営者同士の人脈から繋がることが多いようです。

・ベンチャーキャピタルからの調達

ベンチャーキャピタルからの調達」について解説いたします。
ベンチャーキャピタル(Venture Capital、通称VC)は、新興のスタートアップ企業や成長段階の企業に資金を提供する投資家または投資ファンドのことをいいます。
ベンチャーキャピタルは、新しいビジネスアイデアや革新的なプロジェクトを支援し、それらの企業が成長し、成功するのを助ける役割を果たしています。
(投資ファンドとは、投資信託と似た金融商品のことをいい、世界中の投資家から集めた資金を様々な資産に運用してリターンを得るお金のこと)

投資ファンドなどの投資家から出資を受けることで、大きな資金を得ることができます。
そしてそれはキャッシュフローの強化につながりますが、更に重要な利点として、投資家が持つ幅広い業界知識や専門知識を得る機会でもあります。

■アセットファイナンス(資産売却)について

アセットファイナンス」とは、企業が保有する資産を売却し、得られた現金を資金調達に充てる方法をいいます。
対象となる資産は不動産や設備、商品在庫など様々で、すぐに現金化できる資産がプラスとされます。
ただし、資産価格は時価に影響されますので、売却タイミングは重要です。
一方、資産の売却は一時的な資金調達方法ですが、それにより企業の資産が減少し、後の業務運営に影響を及ぼすこともあります。そのため、注意が必要です。
理解した上で、アセットファイナンスを資金調達のひとつとして考えてみるのも良いでしょう。
経済的な運営を実現するためには、多種多様な資金調達方法を知り、それぞれのメリットとデメリットを理解することが重要です。

■補助金・助成金の活用

企業経営者や起業家においては、資金調達について良質な情報を得ることが重要です。
その一つの方法として補助金や助成金の活用が注目されています。
これらは、国や地方公共団体から提供され、経済活動の推進や地域振興に効果的な手段となります。
補助金や助成金は、一般的な資金調達と違い、返済の必要がなく、利益を上げた場合でもその全額を自身の資金として利用可能です。
これが補助金・助成金の活用の最大の魅力といえます。
しかし、これらを受け取るためには一定の要件を満たし、厳しい審査を通過しなければなりません。
要件や審査をクリアするには、正確な情報と適切な申請準備が必要な場合もあります。

■パターン別おすすめの資金調達方法とは

そこで今回、資金調達の可能性を最大限活用するために、ビジネスの成長段階や課題、目的に応じた最適な資金調達の方法を解説します。

・事業スタート時の資金調達

創業時に直面する最も重要な課題のひとつは資金調達です。
事業をスタートさせる際には初期投資が必要で、自己資金だけではなく、周囲のネットワークからの借入、
クラウドファンディングの活用、ベンチャーキャピタルからの投資など、いくつもの選択肢があります。
しかし、資金調達は決して簡単なプロセスではありません。
特に法人としては、説得力のある事業計画や健全な財務状態、信頼性や将来性を示すことが求められます。
そのため、融資や投資を得るためには、事業の可能性を最大限に活かし、そのリスクを共有できるパートナーを見つけることも重要です。
資金調達は創業の成功を決定付ける大きな要素で、迅速で確実な対応が要求されます。
それを達成するためには全ての方法を理解し、適切なタイミングで行動することが重要となります。

・中小企業や法人の非上場会社の資金調達

企業経営やビジネス展開には、適切な資金調達が必要不可欠です。
特に、中小企業や非上場会社の場合、事業発展に必要な資金調達方法が問われます。
その一つとしては、銀行の融資やその他の金融機関の活用があります。
それらは、安定した資金調達のための多様な金融商品が提供されています。
リースやファクタリング等は、初期コストが低く、手続きが簡単であるため、成長初期の企業には有益です。

■業績が悪化している際の法人企業の資金調達

業績が悪化している企業が抱える課題のひとつは、資金繰りの困難さです。
その際、速やかに効果を得るための最適な手段として、まず融資を検討することが推奨されます。
特に、銀行融資は信用でき、短期的な資金繰り問題への有効な対策となります。
一方、業績改善を長期的に見る際には、新たなビジネスパートナーを募る手段のひとつとして、第三者割当増資が選択されることも多いでしょう。

・M&A時の資金調達

M&Aが進行しているときの資金調達は、経験豊かな経営者や起業家でも難しく感じるとされているようです。
そもそも、「M&A(エムアンドエー)」とは、Mergers(合併) and Acquisitions(買収)の略のことをいいます。
意味は文字通りで、「企業の合併・買収」のことをいい、2つ以上の会社がひとつになったり(合併)、ある会社が他の会社を買ったりすること(買収)です。
ここでは、M&Aを成功させるための資金調達について、具体的な手段とその注意点を紹介します。
考えられる資金調達方法としては、自己資本の拡充(自己株式の売却や増資など)、
銀行融資、証券会社や投資銀行からのブリッジローン(一時的な資金供給)などが選択肢となることがいえます。
これらの中からどの方法を選択すべきかは、企業においてのM&Aの目的やその後の事業展開によるリターンを見越した戦略によります。

それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあり、全ての企業に最適な絶対的な方法が存在するわけではありません。
自己資本の拡充は一時的なコストは抑えられますが、長期的な負担が増える可能性があります。
一方、銀行融資やブリッジローンは早期の実現を目指す方には適していますが、リターンが見込めない場合にはリスクが伴います。
したがって、適切な資金調達手段を選択するには、詳細な事業計画とそれぞれの手段に伴うリスクを理解した上で、最適な方法を見極めることが重要です。
したがって、資金を調達する際には、自社の事業計画と資金調達手段ごとの特性を理解し、最適な方法を見つけ出す知識と判断力が求められます。
これらを考慮しながら、M&Aの成功に向けた資金調達の戦略を立ててみることも、ひとつ手であるといえます。

■まとめ

本記事では、資金調達の具体的な方法や、関連する負債について、資金調達に興味のある企業経営者や起業家の目線に立ってみた状態で解説しました。
資金調達は、事業の成長や拡大、さらなる革新のための欠かせない要素であり、適切な方法を選び、計画的に実行することで事業の立ち上げから成長段階までのビジネス展開を強く支援します。
しかし、無計画な資金調達や負債の増加は、企業の経営に悪影響を及ぼす可能性もあります。
それ故に、資金調達の方法とそのリスク、そして関連する負債について理解し、適切な判断を下すことが求められるでしょう。

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執筆者 M.S

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