青色申告、個人事業主やフリーランスの方は必ず聞いたことがあるのではないでしょうか。確定申告のひとつである青色申告は、事業者にとって切っても切り離せないものです。今回は青色申告をする際に必要な書類、また提出する方法について解説していきます。
■青色申告をする際に必要な書類(手続き)
まず初めにですが青色申告を行いたい、始めたい場合には「青色申告承認申請書」を所轄の税務署に提出しないといけません。
青色申告承認申請書には提出期限が定められています。
事業者 | 提出期限 | |
新規開業者の場合 | 1月1日から1月15日までに開業した場合 | その年の3月15日まで |
1月16日以降に開業した場合 | 事業開始日から2か月以内 | |
白色申告者から青色申告者になる場合 | その年の3月15日まで |
青色申告申請書を提出しないと、自動的に白色申告になってしまうので注意しましょう。
実際に青色申告をする際に、必要な書類は「確定申告書」と「青色申告決算書」の2つです。2月16日〜3月15日までにこれらの書類を提出しなければいけません。
「確定申告書」はその名の通り、1年間の所得から納税額を計算し、記載した書類です。確定申告書は国税庁のHPから作成することができます。
国税庁 確定申告書等作成コーナー
「青色申告決算書」は帳簿付けしていた結果を決算書の形式でまとめた書類です。
また控除内容によっては追加の書類(貸借対照表や損益計算書など)が必要になる場合があります。
■青色申告の提出方法
青色申告を含む、確定申告書の提出方法は3つあります。
〇窓口での提出
青色申告といった書類は所轄の税務署の窓口で提出することができます。
営業時間外や祝日の場合には、税務署に設置されている時間外収受箱にて書類を提出することもできます。
〇郵送による提出
所轄の税務署に郵送することで、青色申告の書類を提出することができます。
郵送の際には、郵便物、もしくは信書郵便物として送るようにしましょう。
〇e-Taxでの提出
e-Tax(国税電子申告・納税システム)は所得税や消費税、贈与税などの申告や法定調書の提出をインターネット上でできる国税庁のシステムです。
青色申告の特別控除(最大65万)を受ける際に「e-Taxを通して提出すること」といった要件もあるので、e-Taxの存在はしっかりと覚えておきましょう。
■まとめ
今回は青色申告の際に必要な書類や、提出方法について解説いたしました。
青色申告をすることにより得られるメリットはたくさんあります。本記事を参考して、しっかりと申告できるようにしていきましょう。
執筆者 S.K