本メディアは、大学生のアルバイト探しと企業の採用を結び、学生インタビューを通じて企業の魅力を発信することを目的としています。
学生インタビューを通じて、企業の魅力や強み、そして大学生が働きやすい環境づくりについて紹介して参ります。
第9回目は全国に約280店舗もの飲食店を展開する際コーポレーション株式会社を取材致しました。
最もポピュラーなブランド「紅虎餃子房(ベニトラギョウザボウ)」をはじめ、和食・洋食・中華・アジア料理、さらには家具・アパレル・旅館ホテルなど多岐にわたる事業を手掛ける“多彩さ”が特徴です。そんな同社では、アルバイトスタッフの採用・教育でどんな方針をとり、どのような魅力を提供しているのでしょうか。執行役員・山岡様、そして人事課長・村越様のお二人にお話をうかがいました。
取材協力:際コーポレーション株式会社
執行役員 管理本部 人事部 部長 山岡様(写真左)
管理本部 人事部 課長 村越様 (写真右)
インタビュアー:明治学院大学経済学部経営学科4年生 堂前さん(写真中央)
Q:まず、アルバイトを採用するにあたり「最も重視していること」について教えてください。
村越様(以下、村越):
そうですね、一般的に学生さんがバイトをし始めるのに、やりやすいのが飲食店だと思います。調理や接客の“技術面”は、勤務してから徐々に身につけられます。だからそれ以上に大切だと考えているのが“心持ち”の部分です。
具体的には「気が利く人」――お客様や同僚が困っていそうなタイミングで自らさっと動けたり、思いやりを持って周囲と関われるは大歓迎ですね。それから当たり前ですけど挨拶がしっかりできたり、「まかない」を作ってくれた料理人に「美味しかったです」と笑顔で伝えられるような「愛嬌がある人」も、職場全体の雰囲気も明るくなる良くなりますので、大変ありがたい存在です。努力して身につけることももちろん出来ますが、これらは性格といいますか・・その人に備わっているモノだと思うので。
山岡様(以下、山岡):
もう一つ挙げると“食べることが好き”な人にもぜひ来てほしいです。際コーポレーションは、ただ美味しい料理を出すだけでなく「食の文化や歴史も一緒に伝えていきたい」という想いがあります。例えば、今や中華料理の定番となった「坦坦麺」ですが、なぜこう書くのかと言うと、もともとは中国四川の行商人が棒の両端に鍋を括りつけて“担ぎながら” 売り歩いていたのが発祥だからです。「汁なし担担麵」というメニューもありますが、歩く時に溢さないように、実は汁なしこそが本場のスタイルなど、奥深い背景があるんです。
そんな小話を提供時にお客様にお伝えして食事を楽しんでいただくためにも、アルバイトさん自身が「へぇ、そうなんだ。面白いな!」と興味を持ってくれると嬉しいですね。食材や由来を知るほど、接客にも説得力が増しますし、自身の学びや成長にも繋がると思います。
Q:まず、アルバイトを採用するにあたり「最も重視していること」について教えてください。
村越様(以下、村越):
そうですね、一般的に学生さんがバイトをし始めるのに、やりやすいのが飲食店だと思います。調理や接客の“技術面”は、勤務してから徐々に身につけられます。だからそれ以上に大切だと考えているのが“心持ち”の部分です。
具体的には「気が利く人」――お客様や同僚が困っていそうなタイミングで自らさっと動けたり、思いやりを持って周囲と関われるは大歓迎ですね。それから当たり前ですけど挨拶がしっかりできたり、「まかない」を作ってくれた料理人に「美味しかったです」と笑顔で伝えられるような「愛嬌がある人」も、職場全体の雰囲気も明るくなる良くなりますので、大変ありがたい存在です。努力して身につけることももちろん出来ますが、これらは性格といいますか・・その人に備わっているモノだと思うので。
山岡様(以下、山岡):
もう一つ挙げると“食べることが好き”な人にもぜひ来てほしいです。際コーポレーションは、ただ美味しい料理を出すだけでなく「食の文化や歴史も一緒に伝えていきたい」という想いがあります。例えば、今や中華料理の定番となった「坦坦麺」ですが、なぜこう書くのかと言うと、もともとは中国四川の行商人が棒の両端に鍋を括りつけて“担ぎながら” 売り歩いていたのが発祥だからです。「汁なし担担麵」というメニューもありますが、歩く時に溢さないように、実は汁なしこそが本場のスタイルなど、奥深い背景があるんです。
そんな小話を提供時にお客様にお伝えして食事を楽しんでいただくためにも、アルバイトさん自身が「へぇ、そうなんだ。面白いな!」と興味を持ってくれると嬉しいですね。食材や由来を知るほど、接客にも説得力が増しますし、自身の学びや成長にも繋がると思います。
Q:まかないが無料という話が出ましたが、それは全店舗共通なのでしょうか?
村越:
その通りです。「お金を払わずに賄いが食べられる」ようにしています。もちろん大盛り・おかわりもタダです。料理人が適当に(と言いつつ本格的に)その日の気分と食材の在庫状況で作る店もあれば、グランドメニューから選べる店もあったり。「今日はオムライスが食べたいです」とか、リクエストを受け付けている店もあったりしますよ。やっぱり賄いを楽しみにしているスタッフさんも多いですね。一人暮らしの学生さんなんかは食費が浮くので、面接でそれを応募理由に話す方も少なくないです。
山岡:
中華業態のお店でいえば、当社には中国人コックが300人以上いますので、日替わりで“当たり・ハズレ”があるのも楽しみ方の一つです。辛すぎる賄いもあれば、日本人向けに優しい味付けをしてくれる場合もある(笑)。そこに突っ込んで「今日辛いっすよ!」とコミュニケーションを取れる人は、より馴染むのが早いですね。
※店舗で勤務中のアルバイトスタッフ(賄いシーン)
Q:アルバイト同士の紹介(リファラル採用)も多いと聞きましたが?
村越:
はい。当社では従業員が友人や家族を紹介し、新たにアルバイトを始めてくれた場合、紹介者に1万円を支給する制度があります。毎月200名ほど採用していますが、そのうち2割はこの紹介経由ですね。特に年末年始やGWは学生の帰省とも被るので「友達と一緒に働きたい」「短期で稼ぎたい」という方が多く、同級生やサークル仲間を連れてきてくれます。
正直ここまでリファラル採用が上手くいっている同業他社は、少ないのでは無いでしょうか。あんまりないと思います。もちろん“自分の友達を紹介したい”と思うぐらい職場の雰囲気が良いのは、店長を筆頭にひとえに現場のおかげなので、人事部としてはすごくありがたいことですね。
Q:店舗展開のスタイルや社内の雰囲気など、他社の飲食チェーンと違う部分はありますか?
山岡:
先ほども少し触れましたが、大きい点としては、「各店舗が独自にメニューや価格、接客スタイルを変えている」ことですね。一般的なチェーン店は味や価格がほぼ統一されていますが、際コーポレーションは業態ごとに企画プランナーやや事業部長がおり、その下のエリア長、店舗の料理長・店長と相談しながら決めます。地域や客層に合わせて自由に変更OK。そうすることで“どのお店に行っても同じ”ではなく“同じ看板でも店ごとに楽しめる”と感じてもらう狙いがあります。
また、内装にもこだわっていて、社内で設計・グラフィックの部署もあるので、外部に委託せず自社内で完結できるのも魅力のひとつ。新しい店ができるたびに大工仕事から絵を描くところまで社員・社長自ら足を運んで完成させるんです。これもマニュアル化しない“職人主義”の一環ですね。
村越:
というこだわりのせいで(笑)結果的に、アルバイトさんは「同じ紅虎餃子房でも、店舗Aと店舗Bで接客の仕方が違う」「同じ坦坦麺でもレシピが少し違う」という中で働くことになります。ちょっと申し訳ないとは思いつつ、最初は戸惑いもあるかもしれませんが、そのぶん現場で学べることも多くて、やりがいや面白さに繋がるはずです。むしろそれを楽しめる人と一緒に仕事がしたいですね!
Q:最後に、学生へのメッセージをお願いします。
山岡:
学生の皆さんは今、いろんな挑戦や失敗が許される貴重な時期だと思います。私たちの会社の社長も「打席にたくさん立って、何度もバットを振れ」とよく言いますが、最初からうまくいかなくても、数をこなす中でヒットが出るかもしれない。逆に、一度も振らなければ何も始まらない。
アルバイトに限らず、勉強でもサークルでも、いろんな場面で思いきり失敗を重ねるほど、“本番”になったときの引き出しが増えます。ぜひ恐れず行動してほしいですね。もし飲食業界や食べ物の裏話に興味があれば、私たちと一緒に“文化”をつくるような仕事を体験してもらえると嬉しいです。
村越:
私も学生時代には居酒屋とパスタ屋でアルバイトをしていましたが、当時のバイト仲間とは今でも連絡をとりあいますし、年2回は飲み会があります。学校の友達・サークルのメンバーとはまた違った、一生モノの繋がりだと思うんですよね。もちろんバイトに何を求めるか?が人それぞれ違うので一概には言えませんが。
それにウチに限らず、飲食店での仕事はとにかく“臨機応変さ” や“円滑な人間関係づくり”など、社会に出てから求められるスキルが学べるし身に付くので、学生時代のバイトとしては最適だと自信をもって言えます。もし興味を持っていただけたなら、ご応募お待ちしています!(笑)
https://www.baitoru.com/op142654/
アルバイトご希望の方はコチラから
取材場所:本社1階にあるレストラン 田燕 まるかく三 池尻大橋店
【取材後記】
マニュアルやセントラルキッチンを設けず、徹底した職人主義を貫く際コーポレーション。“どの店舗へ行っても驚きがある”のは、裏を返せばアルバイトも店ごとに違う体験ができるということ。食材の仕込みから文化の薀蓄(うんちく)まで幅広く知りながら働くチャンスは、大手チェーンにはない魅力でしょう。
また、アルバイト・社員・料理人が一丸となって、その土地のお客様に合わせたサービスをつくり上げるというカルチャーも印象的。挑戦と失敗を厭わない“打席に立ち続ける精神”こそ、新しい食の風景を生み出しているのだと感じられました。
学生インタビュアー堂前さんの感想
今回の取材を通して際コーポレーション様の魅力をより学ぶことができました。マニュアルがなく、料理を店舗ごとに一から考察し、作っているとのことで料理に対する強い想いを感じることができました。マニュアルがなく、業務内容は大変ではありますが、料理、接客スキルをはじめ、洞察力やマルチタスクの能力など多くことを身に着けながら働くことができるため、学生にはおすすめのアルバイトであると思いました。
【企業情報】
・社名:際コーポレーション株式会社
・展開ブランド例:雲梅一包軒、ゴールデンタイガー、紅虎餃子房
・事業領域:飲食店、宿泊施設の経営、食料品、衣料品、日用品雑貨の卸、輸出入及び小売店の経営
・飲食店に関する企画、商品開発並びにコンサルタント業務
・特徴:多様な飲食ブランドを展開しつつ、宿泊・物販・デザインにも力を入れる「ライフスタイル創造企業」が特徴的。直営中心で独自業態を開発し、老舗再生や地域活性化にも貢献している。
(※本記事の内容は、インタビュー当時の情報をもとに作成しています)