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第2回目は「清掃事業を軸に国内外でビジネスを展開し、多角的な事業も手掛ける」株式会社グローバルゲイツ様を取材いたしました。
代表取締役の梅村氏は、なぜ“清掃”に着手し、いかにしてこのビジネスを拡大してきたのか。そして、コロナ禍や海外進出などの大きな変化にどう対応し、どんな未来を描いているのか。本記事では、その歩みと企業理念、人材育成の仕組みや海外展開への想いを詳しく伺いました。
取材協力:代表取締役社長 梅村様
目次
1.会社概要と清掃事業への着手
●もともとは貿易商社からスタート
「グローバルゲイツは“清掃会社”ですが、私自身はもともと貿易商社を立ち上げていました。環境や人に優しい商材を扱う総合商社として始めたため、当初“清掃ビジネス”の概念はまったくなかったのです。」
こう語る梅村氏が清掃ビジネスを始めたきっかけは、取引先の倒産危機にあった。相談を受け、当時のスタッフや契約ごと事業を引き取ったのが、約10年前(2013年)のことだという。
「当時は1年目から2,300万円ほど赤字が出て、貿易事業の利益を全部注ぎ込む形でした。しかも私自身が脳梗塞で倒れてしまい、“もうやめようか”と本気で悩んだ時期もありましたね。」
転機が訪れたのは大手ホテルから清掃業務を受託できたとき。それを機にノウハウをつかみ、清掃のビジネスモデルを確立。コロナ前までは売上が倍々で伸びるなど、急成長を遂げた。
2.コロナ禍を機に見えた清掃の本質と新たな可能性
●ホテル稼働が激減したコロナ禍
2020年、新型コロナウイルスの影響で、ホテルの稼働率は一時的に大幅ダウン。清掃需要も激減し、業界全体が苦境に陥った。
「売上は一瞬にして9割近く落ちました。でも当社は貿易事業の経験からマスクなどを輸入してしのぐ一方、医療現場や感染症対策にも着目していきました。『誰もやりたがらない清掃』こそ、自分たちがやるべき役割だと感じたのです。」
さらに、コロナ禍で苦しむ医療施設などにも清掃サービスを展開。アメリカの国際衛生協会(ISSA)とも連携し、“衛生”という側面を強化していった。
●“オーナー社長”だからこそ実現する素早い経営判断
梅村氏によると、この素早い方向転換を可能にしたのは「オーナー経営者の強み」。大企業のように複雑な承認プロセスを経る必要がなく、時には3時間後にでも意思決定ができるという。
「“危機をどう乗り切るか”が経営の醍醐味です。社会や経済状況が変わっても、とにかく動きながら解決策を見出す。“すぐ動く”ことでコロナ禍を乗り切れたと思いますね。」
3.清掃業を支える「R&D事業部」の仕組み
●育成・教育・コンサルを一手に担う中核部門
ホテルや医療施設などで行う清掃は一見単純作業に見えるが、実際は高度な技術や臨機応変さが求められる。そこで同社では「R&D事業部」を設置し、独自の研修やノウハウ管理を行っている。
清掃現場からの情報を踏襲・蓄積し、改善と分析を重ねながら、清掃のトレーニングや教育を外部に提供しています。「トレーニングや教育を受けて認定された方が他社へ行きたいなら紹介もしますし、当社に残るなら現場配属やコンサルタントなどの道も用意できます。
また外国人は母国に戻って清掃指導をする場合もあり、“山手線”のように人材が循環する仕組みがあるんですよ。」
●多様な働き方を実現:アルバイトから独立、コンサルまで
グローバルゲイツの人材強化の要は、多様なキャリアと柔軟な働き方にある。
正社員だけでなく、「個人事業主(フランチャイズ下請け)」「個人事業主(桜クルー)」「バックパッカーのように各地を渡り歩く」など、多彩な形態をカバーしている。
「高卒で18歳の人が入り、清掃現場から始めて最短5年でマネージャーになる。そこから役員を目指すか、独立するか、清掃のコンサルタントになるか……すべて自分で選べるんです。
やらされるのでなく自分で決めるからこそ責任感ややりがいが大きい。学歴・年齢問わずキャリア形成できるのが当社の魅力だと思います。」
4.“清掃”で世界へ――ビジョンと戦略
●一生なくならない仕事としての「清掃」
梅村氏が清掃にこだわる理由は「一生なくならない仕事」だからだ。AIの進化で多くの職種が淘汰されるといわれるなか、人が関わらなければ成立しない重要な領域である。
「ホテルも誰かが掃除しなくてはいけない。お客様が快適に過ごすうえで清潔さが最も大事なんです。さらに雇用創出や社会貢献の面で、清掃という仕事の価値は計り知れないと思いますね。」
●アメリカ、中東、アフリカ…7大陸展開をめざす
同社は昨年アメリカに進出し、日本の高品質“おもてなし清掃”の拡大を図っている。現在オファーを受けている中東のバーレーンなども、現地政府や大使館との連携を進めており、将来的にはアフリカのナイジェリアや欧州、南米などで拠点を構え、雇用を生み出すことで社会問題の解決にも寄与する構想があるのだとか。
「清掃技術があれば、どこでも働ける。そこに職を失った人たちを巻き込めば、犯罪率の低下にもつながります。国や地域に合わせて清掃で貢献する――これがグローバルゲイツの大きな目標。
世界一の清掃会社を目指し、500万人の雇用を生み出したいですね。」
5.企業理念と求める人材像
●5つのバリューが原動力
同社は「共に学び、人生を楽しみ、成功を目指す」を理念とし、そこから派生した5つのバリューを掲げている。
1.志
「何を成し遂げたいのか」という軸を持ち、会社の方針ともベクトルを合わせられるか。
2.技術
清掃のプロをはじめ、自分の専門領域を突き詰める姿勢。
3.人間性
信頼関係を築くため、誠実さや感謝の気持ちを忘れずに行動する。
4.チームワーク
組織として成果を出すため、周囲との連携を重んじる。
5.管理能力
マネージャーやリーダーに必要な“商売としての視点”や粘り強い交渉力。
「清掃は当たり前に見えるけれど、やり方次第でお客様の印象も大きく変わります。誰でもできる仕事のようで、“誰にでもできるわけではない”のが清掃の奥深さ。
志を持ち、技術を磨きたいという人には大きなチャンスが広がっています。」
6.メッセージ:「清掃を通じて世界に挑戦したい方へ」
「清掃は単なる作業ではなく、可能性に満ちた仕事です。身体が動く限り世界中で通用するし、実際、清掃会社のオーナーやコンサルなど多様な道が開けています。もし海外で働いてみたい、社会貢献したい、学歴や年齢に縛られずキャリアアップしたいという想いがあるなら、ぜひグローバルゲイツの扉を叩いてみてほしいですね。」
まとめ
- 清掃ビジネスへの転機
倒産危機の取引先を引き継いだことがきっかけで清掃業に参入。コロナ禍も柔軟な経営判断で乗り切り、衛生面からの新たな需要を開拓。 - R&Dで人材育成を強化
ホテルや医療施設の清掃を支える要が「R&D事業部」。独自の研修システムやノウハウ集約で、未経験者でも着実にプロへ育てる。 - グローバル展開と社会貢献
昨年はアメリカに進出、将来的には中東、アフリカなどの…大使館や政府とも連携し、ホテル清掃を軸に雇用を創出。犯罪率の低下など社会問題の解決にも寄与する姿勢を見せる。 - 求める人材は“バリュー”共感型
「志」「技術」「人間性」「チームワーク」「管理能力」を重視。5年ほどでマネージャーとなり、独立やコンサルなど多彩な進路が用意されている。
“誰もやりたがらない仕事”を率先して請け負い、人と地域を支え続けるグローバルゲイツ。そこにこそ、学歴や国籍を問わず挑戦できる幅広いキャリアがある。「単純な仕事」と思われがちな清掃業だが、その可能性は驚くほど深い。もし“清掃”を通じて世界を舞台に成長したいなら、今が飛び込む絶好のチャンスかもしれない。
【企業情報】
- 社名:株式会社グローバルゲイツ
- 事業内容:貿易業務、ハウスキーピングマネジメント事業、システム運営管理事業、コンサルティング事業
(※本記事の内容は、インタビュー当時の情報をもとに作成しています)
- 特徴:清掃業を中心としたファシリティマネジメント:設備管理や清掃業務を提供し、施設の維持管理を支援。
多様な清掃サービス:定期清掃、特殊清掃、エアコン清掃などを行い、施設全体の衛生管理に対応。
ホテル業界向けのサービス:ハウスキーピングマネジメントを提供し、宿泊者満足度の向上に貢献。
施設管理全般にわたる清掃サービスを提供し、特にホテル業界に強みを持つ企業。