2023/08/10
BtoB決済

入金の遅い取引先と円滑に業務を進めたいけど方法は?

支払いサイトは業界により異なり、取引先との関係によって決定されます。特に建設業、不動産業、運送業、製造業では支払いサイトが長い傾向にあります。この記事では、支払いサイトが長い傾向にある業種について、またなぜそのような状況にあるのか紹介していきます。

■支払いサイトの長い業界とは?

支払いサイトの長い業界としては、以下の業界が代表的です。
・建設業・不動産業…一般的に下請け企業に対する代金の支払いは、上位企業からの支払いの後に行われます。そのため、支払いサイトが長く設定されていることがあります。また、大手メーカーによる工場建設は作業が完了した後に全額支払うケースもあり、下請け業者に影響を及ぼしています。
・運送業…大企業が元請けであるケースが多いため、業界の慣例として、月末締め翌々月末払いの支払いサイトが多い傾向にあります。
・製造業…取引先からの支払いは製品が完成してからであるため、入金までの期間が長くとられている場合があります。

これらの業界では支払いサイトが60~90日に設定されているケースもあり、2ヶ月から3ヵ月分の運転資金を準備しておく必要があります。

■支払いサイトが長い場合の対応策

入金が遅かったり、支払いサイトが長い場合には以下の資金繰り対応策を検討しましょう。

・補助金の活用
主な補助金として、ものづくり補助金、事業再構築補助金、IT補助金などが挙げられます。特に事業再構築補助金は金額が大きいですが、原材料費が補助金の対象になっていないことなど注意が必要です。

・ファクタリングの利用
ファクタリングとは、発行した請求書の売掛金を買い取ってもらうシステムです。売掛金を素早く現金化することが可能で、取引先から入金があり次第、ファクタリング会社へ送金する流れになっています。またファクタリングの利用には相場で10%~30%の手数料がかかるため、賢く使うことがポイントです。

ハヤメル/オクラスの利用
Payment Technologyのハヤメル/オクラスでは請求書に対してクレジットカードを使うことで支払いを早めたり、遅らせたりすることの出来るシステムです。入金を早めたいときはハヤメル、出金を遅らせたいときはオクラスを利用します。手数料は一律で3.9%となっていて、資金繰りの強い味方です。

■まとめ

業界や取引先によって支払いサイトが長かったり、入金が遅いことがあります。各企業に、それぞれ適した対策があるはずです。その際の基準として、本記事を参考にしていただけると幸いです。手軽さや手数料なども重要なポイントなので、気を付けていきましょう。

執筆者 B.M

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