日本全体でキャッシュレス化が推進されるようになってから、クレジットカード決済が広く普及しつつあります。カードを使う際に、目にすることのある「3Dセキュア」についてここでは解説いたします。
■3Dセキュアとは?認証方法について
3Dセキュアとは「本人認証サービス」のことをいいます。
3Dの「D」は、Domain(ドメイン)3つのドメインが関係する言葉です。
・イシュアドメイン(visaやmasterカードのクレジットカード発行元のこと)
・アクワイアラードメイン(クレジットカードの加盟店契約を行っている会社、すなわち決済を行う元)
・相互運用ドメイン(決済を運用している企業)
また、3Dセキュアは、クレジットカードの表面や裏面に記載されている情報だけではなく、カード所有者にしかわからない情報を用いた認証(本人認証)を行うことで、不正な利用を防止することが目的です。現在3Dセキュアに対応している場合は2.0(本人認証サービス)が通常となっています。
認証方法としては、カード情報を入力した後にワンタイムパスワード入力を求められる認証方法が多いです。
■3Dセキュアを導入するメリットとデメリットについて
メリットについては、2点あります。
〇メリット
・不正利用の防止につながる
・本人認証に成功した取引は、原則としてチャージバックの対象外となるため、チャージバック時の加盟店負担を軽減できる
(チャージバックとは、クレジットカード保有者が不正使用などの理由により利用代金の支払に同意しない際、クレジットカード会社がその代金の売上を取消しすること)
デメリットについては、以下の2点です。
〇デメリット
・クレジットカード利用者も3Dセキュア利用の設定手続きをしなければいけない(設定が完了していないと、3Dセキュアが利用できない)
・本人認証というひと手間が増えることによって、購入者が商品決済をわずらしく思う可能性がある(商品決済が減る可能性がある)
■まとめ
セキュリティ面や本人認証という面では、3Dセキュアは欠かせないものであるといえます。なぜ認証が必要なのか、重要度を理解したうえでクレジットカードを利用していきましょう。
執筆者 M.S