クレジットカードでも普段使っている個人カードと、事業において利用する法人カードがあるのはご存知でしょうか?
法人カード(ビジネスカードやコーポレートカードとも呼ばれる)は、主に企業や団体が業務用途で利用するためのクレジットカードです。
個人クレジットカードとは異なり、企業名義で発行されるため、企業の財務や経営戦略と密接に関わる特性を持っています。
ここでは、法人カードの特徴やメリット、個人カードとの違いを解説します。
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目次
そもそも法人カードとは
法人カードとは、法人・個人事業主向けに発行されるクレジットカードのことを指します。
主な利用用途は、備品をかったり、接待などで利用したりなどビジネスに関係する決済での利用となります。
法人カードの種類
法人カードにも種類があることをご存じでしょうか?
ビジネスカード、コーポレートカードというそれぞれ解説していきます。
中小企業・個人事業主向けの「ビジネスカード」について
法人カードでも種類が3種類あります。
(1)コーポレートカード・・・社員の出張や交際費での利用・法人名義
(2)ビジネスカード・・・(1)同様
(3)パーチェシングカード・・・特定の固定費の支払・法人名義又は部署名義
コーポレートカードとビジネスカードの利用用途に違いはほとんどありません。
カード会社によって審査基準が違ってきており、カードの利用上限額の違いが大きく変わってきます。
中小企業・個人事業主向けに発行されるビジネスカードの上限額は基本的には100万円前後が多くなっています。
個人カードとわけるメリットとしては、業務上の出費を分ける必要がなく、経理計算がシンプルになってきます。
経費精算を完結に行うためにはクレジットカードを分けることは業務効率のアップに繋がります。
個人カードをプライベート・事業の両方で利用していると、利用明細からどれがどれという作業がとても大変になってきます。
各クレジットカード会社でポイント還元率・マイルへの返還率など、企業としてメリットのあるカードの選定をすることも大事です。
大企業向けの「コーポレートカード」について
コーポレートカードは、大企業や多国籍企業を対象とした法人カードの一つです。
特に、複雑な組織構造や多数の社員、頻繁な出張や大規模な取引を持つ企業向けにデザインされています。
〇コーポレートカードの特徴
大企業は多数の社員や部署があり、それぞれが独自の経費を持つ可能性があることが多いです。
コーポレートカードを導入することで、経費の一元管理が可能となり、経理業務の効率化を図ることができます。
また、コーポレートカードの利用履歴は詳細に記録され、必要に応じてレポートとして出力することができます。
これにより、経費の分析や予算管理が容易になります。
各社員や部署ごとに利用限度額を設定することができるため、無駄な経費を削減することが可能です。
そして、多くのコーポレートカードには、ポイント制度や特典が付帯しています。
大量の取引や支出がある大企業にとって、これらの特典は大きなメリットとなり得ます。
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法人カードは個人カードとの違いとは?
クレジットカードは多くの人々の財布に常備されている決済ツールとして知られていますが、法人カードと個人カードとでは、何が違うのでしょうか?
ビジネスの現場でのニーズに応える法人カードは、個人カードとは異なる特徴や機能を持っています。
その違いや法人カードの利点について詳しく解説します。
違い1.法人口座からの引き落とし可能
クレジットカードは現代のビジネスシーンや個人の生活において、非常に便利な支払い手段として幅広く利用されています。
特に、企業や組織においては、法人カードの活用が進められています。
この法人カードの大きな特徴の一つが「法人口座からの引き落としが可能」という点です。
この特徴がどのようなメリットや影響をもたらすのか、詳しく探ってみましょう。
1. キャッシュフローの最適化
法人カードを利用することで、企業のキャッシュフロー管理が格段に楽になります。
なぜなら、法人カードの支払いは法人の銀行口座から直接引き落とされるため、予め必要な資金を計画的に用意することができます。
これにより、不要な資金の溜まりを防ぎ、より効率的な資金運用を実現することが可能になります。
2. 経理・会計の効率化
従来、社員が個人のクレジットカードを使用して業務上の経費を立て替えるケースが多かった場合、領収書の収集や経費の精算、そしてその後の会計処理という手続きが煩雑となっていました。
しかし、法人口座から直接引き落としを行う法人カードを導入することで、経費精算の手間が省かれ、会計処理も効率的に進めることができます。
3. 支払いの確実性と信頼性の向上
法人口座からの直接引き落としは、支払いの確実性を高める要因となります。
特に、定期的な支払いや大量の取引が発生するビジネスシーンにおいては、支払いの遅延やミスが起こるリスクを最小限に抑えることができます。
4. カード利用に関するルールの明確化
法人カードの導入に伴い、企業はカード利用に関するルールやガイドラインを明確に定める必要があります。
これにより、社員のカード利用が業務上の正当なものであるかの判断基準が明確となり、不正利用や私的利用の防止にも繋がります。
違い2.カード利用枠が大きい
法人カードの信用限度額(カード利用枠)は、企業の規模や信用状況に応じて非常に大きなものになることがあります。
これは、大きな取引や投資を行う企業にとって、大きな利点となります。
一方、個人カードの信用限度額は、持ち主の収入や信用状況に基づいて決定されます。
カード利用枠が大きい点で以下のようなシーンでの需要が見込まれます。
1. ビジネスシーンでのニーズに対応
ビジネスの現場では、突発的な大きな出費が生じることがしばしばあります。
新たなプロジェクトの立ち上げ、大量の機材購入、海外出張など、多額の費用が一時的に発生する場面が考えられます。
このような場面で、法人カードの大きな利用枠があることにより、迅速な資金調達や支払いが可能となります。
2. キャッシュレス社会の進展
近年のキャッシュレス化の進展に伴い、クレジットカードやデビットカードを活用した取引が増えてきました。
大きな利用枠がある法人カードを持っていることで、日常的な小額の取引から、大型の取引まで幅広く対応することが可能となります。
3. 信頼性の向上と信用の獲得
法人カードの大きな利用枠は、その企業の信用度や経済力を示す指標ともなることがあります。
取引先やパートナーとの交渉の際、高いカード利用枠を持つことで、企業の安定性や信頼性をアピールする材料として使用できる場面も考えられます。
4. フレキシブルな資金運用
法人カードの利用枠が大きいことは、企業の資金運用のフレキシビリティを高める要因となります。
例えば、期限が迫った支払いをカードで行いつつ、実際の資金移動は後日にスケジュールすることで、資金の最適化を図ることができます。
5. 緊急時のリスクヘッジ
大きな利用枠を持つ法人カードは、予期せぬ緊急時にも頼りになるツールとなります。
自然災害や社会的な事象による業務の中断、緊急の設備投資など、急を要する状況での出費にも迅速に対応することが可能となります。
違い3.従業員用の追加カードを発行できる
ビジネスの現場で、法人カードの利用は、さまざまなメリットを提供します。
その中でも、「従業員用の追加カードを発行できる」という点は、多くの企業にとって大きな魅力となっています。
この点がビジネスの効率化や経営管理の強化にどのように寄与するのか、個人カードとの違いを解説します。
1. 経費精算の効率化
法人カードを持つ企業では、従業員それぞれにカードを発行することが可能です。
これにより、各従業員が業務での支出をカードで行うことができるため、経費の精算が効率的に行われます。
2. キャッシュフローの透明性の向上
従業員が直接カードを使用して支払いを行うことで、企業のキャッシュフローが一元的に管理されます。
これにより、どの部門やプロジェクト、さらにはどの従業員がどれだけの経費を使っているのかを明確に把握することができます。
この透明性は、予算の管理や経費削減の取り組みに役立ちます。
3. セキュリティの強化
一つの法人カードに多数の従業員がアクセスするのではなく、それぞれの従業員に専用のカードを発行することで、セキュリティリスクが軽減されます。
万が一、カード情報が漏洩しても、影響を受ける範囲が限定的になります。
4. 従業員のモチベーションの向上
法人カードを持つことは、従業員にとってもプロフェッショナルな環境を提供する手段となります。
業務に必要な支出を直接、スムーズに行えるため、作業の効率化やモチベーションの向上が期待できます。
違い4.ビジネス向けの付帯サービスがある
法人カードと個人のクレジットカードの間での違いは多岐にわたりますが、
特にビジネスユーザーに注目され必要とされる点として、法人カードにはビジネス向けの付帯サービスが豊富に設けられていることがあげられます。
このサービスは、ビジネスの効率を向上させるためのものから、ビジネスパートナーとの関係を深めるための特典まで様々です。
1. 経費管理システムの提供
多くの法人カードは、経費管理の効率化をサポートするシステムを提供しています。
これにより、領収書のデジタル化、経費の分類・集計、承認フローの設定などが容易になります。
経営者や経理担当者は、このシステムを利用することで、経費の透明性を確保し、不正使用のリスクを低減できるでしょう。
2. ビジネスラウンジの利用
特定の法人カードには、国内外の空港や主要な都市にあるビジネスラウンジの利用権が付与されることがあります。
これにより、出張先での待ち時間や、都市間移動の間にも、静かな環境で仕事を進めることができます。
3. 特別な割引や特典
法人カード利用者向けに、特定のホテルやレストラン、航空会社などと提携し、割引や特典を提供するカードも多いです。
これにより、出張費用の削減や、重要なクライアントとのミーティングを高級な場所で実施することが可能になります。
4. 緊急時のサポート
海外出張中にトラブルが発生した際のサポートや、法律相談、翻訳サービスなど、ビジネスシーンで求められる多岐にわたるサポートを提供するカードもあります。
これにより、海外ビジネスを行う企業や、多様なビジネスシーンで活躍する企業には、非常に有用なサービスとなるでしょう。
5. カード利用データの分析サービス
近年の法人カードでは、カード利用データを基にした分析サービスも提供されることが増えてきました。
これにより、企業の購買傾向や経費の使用状況を可視化し、更なるコスト削減策や業績向上策を検討するための材料を得ることができます。
法人カードは、単に支払い手段としてだけでなく、ビジネスの効率化やコスト削減のための様々なサービスを提供しています。
これらのサービスは、個人カードでは得られないものばかりです。
従って、企業が法人カードを導入する際には、これらのビジネス向けの付帯サービスをしっかりと比較検討し、最も自社のビジネススタイルやニーズに合ったカードを選ぶことが重要です。
法人カードのメリット
法人カードの持つ魅力と具体的なメリットについて詳しく探っていきましょう。
1.経理業務の効率化
経理は多くの企業にとって時間と労力を要する業務の一つです。
しかし、法人カードを活用することで、これらの業務を大幅に効率化することができます。
レシート管理の簡易化:法人カードを使用すると、電子的に取引の履歴を確認できるため、紙のレシートや領収書を一つ一つ手入力する手間が省かれます。
自動経費報告:最新の法人カードや関連システムには、自動的に経費報告を生成する機能があります。
これにより、経理担当者は月末の集計作業にかかる時間を大幅に短縮できます。
承認フローのデジタル化:カードに関連した経費承認フローをデジタル化することで、紙ベースの承認を避け、業務の迅速化を図ることができます。
2.公私の区別が可能
法人カードを使用することで、ビジネスとプライベートの取引を明確に区別することができます。
・クリアな報告
個人のカードでの支払いと混同することなく、正確なビジネスの支出のみを報告することができます。
これにより、経費精算時のミスを避けることができます。
・税務上の利点
公私混合の支出を防ぐことで、税務調査時のリスクを低減します。
明確な帳簿記録が税務上のトラブルを回避するためのキーとなります。
・従業員の意識向上
従業員自身もビジネスの支出とプライベートの支出をはっきりと区別することで、会社の資産を適切に使用する意識が高まります。
3.キャッシュフローのゆとりが生まれる
法人カードは、資金繰りやキャッシュフローの管理にも大きな利点をもたらします。
支払いサイクルの延長:多くの法人カードは、一定の期間無利息での支払いを可能とします。
これにより、資金を他の投資や業務に活用することができ、キャッシュフローのゆとりが生まれます。
短期的な資金調達:突発的な支出が必要な場合でも、法人カードを使用することで迅速に支払いを行うことができます。
これにより、企業の資金繰りを柔軟に保つことができます。
クレジットヒストリーの構築:定期的かつ適切なカード利用と支払いは、企業のクレジットヒストリーを構築します。
これが将来的に資金調達の際の信用力向上に寄与します。
法人カードのデメリット
法人カードは多くの企業で導入が進んでいます。
その背景には、経理業務の効率化や経費精算のスムーズ化、ビジネス用途に特化した特典など、多くのメリットが存在します。
しかし、その一方で知っておくべきデメリットもあります。
法人カードのデメリットとその対処法について詳しく解説します。
1. 高額な年会費が発生する可能性
多くの法人カードは、付帯サービスや機能を充実させるために、高額な年会費が設定されていることがあります。
特にプレミアムカードや高級感のあるカードの場合、その年会費は数万円から数十万円となることも。このコストは、特典を積極的に活用しない限り、無駄な出費となる可能性があります。
対策:事前に年会費やその他のコストを確認し、企業の利用目的や予算に合ったカードを選択することが重要です。
2. 不正利用のリスク
法人カードは、複数の社員に対して発行されることが多いため、管理が煩雑になりやすいです。
このため、カードが紛失した場合や不正に利用された場合、早急な対応が必要になります。
対策:定期的な利用履歴の確認や、社員へのルールの徹底、カードの管理方法を明確にすることが必要です。
3. 信用リスクの拡大
法人カードの利用枠は、個人カードと比較して大きく設定される傾向にあります。
過度な利用や返済の滞納が続くと、企業の信用リスクが高まる恐れがあります。
対策:利用枠を適切に設定し、月々の支払いを確実に行うことで、信用リスクの拡大を防ぐことができます。
4. 管理業務の増加
法人カードを導入すると、経費精算の手間は軽減されるものの、カードの管理や利用状況の確認など、新たな管理業務が発生することも。
特に大企業の場合、多くの社員が法人カードを利用していると、その管理が複雑化します。
対策:カードの利用状況を一元管理できるシステムを導入することで、管理業務の負担を軽減することが可能です。
5. 利用に対する誤解やトラブル
社員間での利用ルールの認識が異なる場合や、私的な支出を企業の経費として計上するなどの不正が発生する可能性があります。
対策:社員向けの研修やルールブックの整備、定期的な監査などを行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
法人カードのポイントを効率的に貯めるコツとは
ビジネスの世界でも、クレジットカードのポイント獲得は非常に魅力的な要素としてあげられます。
法人カードも例外ではなく、多くのカードが独自のポイントプログラムを持っています。
しかし、法人カードでのポイント獲得には独自のコツが求められます。
法人カードのポイントを効率的に貯めるコツをご紹介します。
1. 正しいカード選び
ポイント還元率はカードによって異なります。
企業の主な支出を考慮して、最も高いポイント還元率を提供するカードを選ぶことが重要です。
例えば、多くの出張がある企業は、航空券や宿泊に高還元率のカードを、日常の仕入れが多い企業はそれに合ったカードを選ぶと良いでしょう。
2. まとめて支払い
小さな支払いもカードを使用することで、ポイントの累積がスピードアップします。
特に法人カードの場合、日常の経費や仕入れ、大型の支払いなど、さまざまなシーンでの利用が可能です。月に一度のまとめて支払いも、ポイントの大量獲得に繋がります。
3. キャンペーンや特典を活用
多くの法人カードは、期間限定のキャンペーンや特典を展開しています。
これらのキャンペーンを活用することで、通常よりも多くのポイントを獲得できる場合があります。
キャンペーン情報は、カード発行会社の公式サイトやメールマガジンなどで随時更新されるため、定期的なチェックがおすすめです。
4. 追加カードの発行
法人カードの一部には、追加カードを発行することで獲得ポイントがアップするプログラムが存在します。
重要なのは、追加カードの利用者に対する明確なルールを設けること。
不正利用や乱用を防ぐための管理体制をしっかりと整えることが求められます。
5. 独自の提携先を最大限活用
法人カードは、特定の提携先での利用時に高いポイント還元率を設定していることが多いです。
これらの提携先での支出を増やすことで、ポイント獲得のチャンスを最大限に活用できます。
6. オートチャージや定期支払いを設定
固定の支払い(例:通信費や購読料など)をオートチャージや定期支払いに設定することで、毎月確実にポイントを獲得できるようになります。
これにより、忘れることなくポイントをコンスタントに貯められるのが魅力です。
法人カードで貯まるポイントの注意点
法人カードを保有している企業は増えており、その魅力的なポイントサービスもその理由の一つです。
ポイントは、社内の経費削減や社員への福利厚生、ビジネスの拡大に役立てられます。
しかし、法人カードのポイントには注意すべきポイントがあります。
以下に、その主な注意点を詳しく解説していきます。
1. 期限の確認は欠かさずに
個人用のクレジットカード同様、法人カードのポイントにも有効期限が設けられている場合が多いです。
大量のポイントが期限切れとなってしまうと、それまでの積み立てが水の泡となってしまいます。
定期的な確認と、有効期限内に適切な利用を心掛けることが必要です。
2. 換金性の低さに注意
一部の法人カードでは、ポイントの換金が困難であったり、換金率が低かったりすることがあります。
具体的な利用目的を明確に持たずにポイントを貯め続けると、後で換金の際に不利益を被る可能性があります。
3. 用途の制限
法人カードのポイントは、商品やサービスの購入、特定のパートナーとの取引など、用途が制限されている場合が多いです。
そのため、ポイントを貯める前に、どのような形でリワードとして還元されるのかを確認することが大切です。
4. ポイントの二重取得を避ける
法人カードと提携しているポイントプログラムや、業種特有の還元プログラムとの併用により、二重でポイントを取得することができる場合があります。
しかし、これにはしっかりとしたルールが存在するため、不正確な取得方法をとるとペナルティの対象となることもあります。
5. 利用停止やカードの失効
長期間カードを利用しないと、一部のカード会社ではポイントの取得が停止される場合があります。
また、カードが失効した場合、貯めたポイントも無効となる可能性があるので注意が必要です。
6. 明確なポイント管理体制の構築
大企業や多数の従業員を持つ会社では、法人カードの利用が多岐にわたるため、ポイントの管理が複雑となりがちです。
こうした場合、ポイントの管理体制を明確に構築することで、効率的なポイント利用を実現できます。
法人カードの選び方を解説
ここまで、法人カードのポイントについて解説してきましたが、ここからは実際に選び方についてみていきましょう。
1. 還元率で選ぶ
法人カードの利用は、経費管理の効率化やキャッシュフローの改善、さらには経営資源の最適化など、多くのメリットを企業にもたらします。
しかし、これらのメリットを最大限に活かすためには、カード選びが非常に重要となります。
特に、還元率は選択の大きなポイントとなる要素の一つです。
今回は、法人カードを「還元率」を重視して選ぶ際のポイントについて解説します。
・なぜ還元率が重要なのか
還元率とは、カード利用時にどれだけのポイントやリワードが還元されるかの割合を指すものです。
例えば、還元率が1%の場合、100万円の支出に対して1万円分のポイントが付与されることになります。
高い還元率を持つカードを選ぶことで、企業の経費を有効に節減することができます。
・ 還元率だけで選ぶわけではない
もちろん、高い還元率を持つカードは魅力的ですが、それだけで選んでしまうのは危険です。
カードの年会費、利用限度額、付帯サービスなど、多くの要素を総合的に判断することが重要です。
・業種や利用目的に応じて選択
同じ還元率でも、業種や企業の利用目的に応じて最もお得なカードは変わってきます。
例えば、海外出張が多い企業には、国際ブランドが強いカードや、空港ラウンジの無料利用などのサービスが付帯するカードが適しているかもしれません。
・ポイントの有効期限や利用方法
高い還元率を誇るカードでも、ポイントの有効期限が短かったり、使用方法に制限があると、実際の還元効果は低くなる可能性があります。
ポイントの詳細な条件を確認し、実際に活用できるかどうかを判断材料に加えることが大切です。
・カード提供会社の信頼性
還元率が高いからといって、未知のカード会社に飛びつくのはリスクが伴います。
長く安心して利用できるカードを選ぶためにも、提供会社の信頼性や評判、サポート体制などを確認することが重要です。
・定期的な見直しを
企業の経営状況やニーズは変わるもの。また、カード会社も新しいサービスを提供したり、還元率を変更したりすることがあります。
定期的にカード選びを見直し、最適なカードを持ち続けることが、経営資源を最大限に活用するカギとなります。
2.年会費で選ぶ
法人カードの選択に際して、還元率や利用限度額などの要素はよく取り上げられますが、実は「年会費」も大変重要なポイントとなっています。
今回は、年会費を基準に法人カードを選ぶ際のポイントや注意点を詳しく解説していきます。
・年会費とは?
年会費は、クレジットカードを保有するために毎年必要となる費用のことを指します。
この費用は、カードのグレードや提供されるサービス、ブランドによって異なります。
・年会費の存在意義
なぜ年会費が必要なのでしょうか。
それは、カード会社が提供するさまざまなサービスやメリット、セキュリティ維持のコストを補填するためです。
高額な年会費が設定されているカードは、多くの場合、特別なサービスや高度なセキュリティ機能を持っています。
・年会費を基準にカードを選ぶメリット
年会費が低い、もしくは無料のカードを選ぶことで、初年度からの固定費を削減することができます。
特にスタートアップや中小企業にとっては、経費を最小限に抑えることが求められるため、年会費を重視してカードを選ぶのは理にかなっています。
・年会費0円のカードの落とし穴
しかし、年会費が無料のカードにも落とし穴があります。還元率が低かったり、付帯サービスが乏しかったりすることが多いのです。
このようなカードを選ぶ際には、年会費だけでなく、総合的なコストと利益を比較検討することが必要です。
・年会費とサービスのバランスを見極める
一方で、高額な年会費が設定されているカードは、その分、高品質なサービスや特典を享受することができます。
例えば、24時間対応のカスタマーサービスや専用ラウンジの利用、高額な海外旅行保険などが含まれることがあります。
これらのサービスや特典を実際に活用する予定がある場合、高額な年会費を支払う価値があると言えるでしょう。
3.カード利用枠での選択
クレジットカード選びにおいて、金利や年会費と並び、利用枠も非常に重要な要素となります。
特に、法人カードを選ぶ際には、ビジネスの規模や経営戦略に応じて適切な利用枠を持つカードを選択することが求められます。
ここでは、カード利用枠を基準に法人カードを選ぶポイントを詳しく解説します。
・カード利用枠とは?
カード利用枠は、カードに設定されている一定の期間内で利用できる最大金額を指します。
これは、事前にカード会社と契約時に決められ、これを超えての利用は原則できません。
・利用枠の重要性
ビジネスシーンでの突発的な支出や大型の取引など、柔軟に対応できるようにするためには、適切な利用枠が設定されていることが必要です。
逆に、利用枠が狭いと、ビジネスのチャンスを逃すことがあります。
・利用枠を基準にカードを選ぶ際のメリット
柔軟な対応力:高い利用枠を持つカードは、大型の取引や予期しない支出にも迅速に対応できます。
資金繰りの改善:余裕のある利用枠があると、資金繰りの安定にも寄与します。
信用力のアピール:外部との取引で、高い利用枠を持つカードを持っていることは、企業の信用力の一端を示すこともあります。
・利用枠を最大限活用するためのヒント
定期的な利用枠の見直し:企業の成長に伴い、取引の規模が大きくなることも。
そのため、定期的に利用枠の見直しを行うことが必要です。
利用枠の拡大交渉:定期的な利用実績や返済実績が良好であれば、カード会社との交渉で利用枠の拡大が可能です。
・選ぶ際の注意点
無闇に高い利用枠を求めない:必要以上の高い利用枠は、経営の乱れや過度な支出を招く可能性があります。
必要な範囲での利用枠の設定を心掛けましょう。
利用枠の条件をチェック:一部のカードでは、高い利用枠を設定していても、特定の取引や業者にし利用できないという条件が付いていることもあります。
詳細な条件をしっかりと確認しましょう。
まとめ
法人カードは、単なる支払手段を超えて、ビジネスの効率化や資金管理の最適化など、多方面でのメリットを企業に提供します。
これらのメリットをフルに活用し、ビジネスのさらなる発展と拡大を目指すために、適切な法人カードを選択していきましょう。
「オクラス」をご利用いただくことで、受け取った請求書をクレジットカードで支払うことができます。
〇審査不要で申し込みが可能、即日からご利用いただけます。
〇最短で当日送金可能、自身の支払いをカードの締め日まで遅らせられます。
※基本的には当日送金は平日8:31-15:59の間で決済されたものに限ります。
資金繰りやキャッシュフローの改善に大きく役立ち、中小企業やスタートアップ企業の方に広くご利用いただいております。
執筆者 M.S