2024/01/23
IPOは通過点

IPOは通過点 #番外編エニジョブ

冒頭挨拶


池田吉来(以下、池田):株式会社Payment Technology(以下、Payment Technology)がお送りするスタートアップ応援ラジオ番組「IPOは通過点」。パーソナリティの池田吉来です。 
上野亨(以下、上野):Payment Technology代表の上野亨です。

池田今日はこの2人でお送りさせていただきます。よろしくお願いします。

上野:よろしくお願いします。

番外編:PaymentTechnologyの新事業とは?


池田:さあ上野さん、今日は番外編です。Payment Technologyがついに新しい事業をはじめるということで、是非告知と説明をお願いしたいと思っております。

上野:はい。今日は宣伝になってしまいますが、新サービスが非常に好評なので皆さんにもご説明したいと思います。エニジョブというサービス名になりますが、去年の4月からサービスを展開しているエニペイに続くエニシリーズになります。

池田エニジョブってすごく素敵な名前ですけれど、どんなサービスなのか簡単に教えていただけますか。

上野:スキマバイトというサービスを、複数社他社で展開していただいていて、各社結構話題になっていますよね。

池田:そうですね。

上野:あのサービスに少し似ていて、そこからヒントを得ています。少し翻って考えると、給料の前払いサービスにスキマ時間にバイトしましょうっていう言葉を乗せると、他社で展開しているサービスはできあがります。Payment Technologyは、元々お給料の前払い、前払いできるくんというサービスを提供してきましたが、私たちが他社のようなスキマバイトのサービスを提供しないことに疑問を持ち、今までの給料の前払いできるくんとエニペイを統合したサービスとしてエニジョブをスタートしました。ですので、私たちが提供すべくして始まったサービスと考えていただいていいのではないでしょうか。

具体的には、自分の会社でスキマバイトを展開しませんか?というサービスです。他社で展開しているスキマバイトの特徴は、前払いとスキマバイトに、アルバイトとして働いた方々による企業の評価、そして会社側による働いてくれた人たちの評価、あと働く人たちに対してのスカウティングです。これらが全部合わさると他社で展開しているようなスキマバイトのサービスになります。

池田:もう少し具体的にお聞きできますか。

上野:飲食店はそれまで違う仕事をして来た人たちを採用しますよね。飲食店の前は、例えばコンビニやラーメン屋さんで働いた人たちを採用媒体を通して採用しますよね。そのアルバイトの方々は、10人雇ったら2人ぐらいは長期で残るけど、8人ぐらいは比較的短い期間で辞めるケースも多いと思います。そのような辞められる方々を私たちの提供するエニジョブのデータベースに入れて、今まで比較的短い間でやめてしまったかもしれないけどもう1回働きませんか、今回は1、2時間の短時間でもいいからカムバックして働きませんか、というのが今回のコンセプトです。

池田:面白いですね。

上野:そういうサービスを展開することによって、今までかけた採用広告費を資産化できます。あまりいい表現ではありませんが、今まではフローとしてある意味垂れ流していた採用広告費をストックして資産にしていきましょうというサービスです。資産を活用できるので経営者にすると非常に響きがいい言葉だと思いますし、従業員にとってもアルバイトの方々にとっても、短い時間だったら働ける人たちもいると思います。お互いに大きなメリットのあるサービスだと思っています。

既存のスキマバイトのサービスと大きく違うのが、その会社での経験です。スキマバイトの方々が今まで全然違う仕事をしていて、新しい仕事は当然未経験が多いと思います。そのケースは、雇う側、働く側両方でなかなかいい仕事ができないこともあると思います。今回のサービスでは、一度は働いたことがある経験者、つまりある程度勝手が分かる人が働くという点では非常に面白いと思っています。

池田:私は大学時代のラクロス部で週6日練習だったので、基本的にアルバイトはできませんでしたが、上野さんの話のような出戻りであれば、例えばオフの期間だけは一生懸命働けるとか、急に練習試合がなくなった時間も慣れた環境でバイトできるというのは、確かにスキマでバイトできると思いました。私はスポットでしかバイトできなかったので、いわゆる派遣バイトをしていました。派遣バイトは全く初めての現場なので、慣れなくて緊張しますし、大学生なりのコミュニケーション能力しかないので、とても嫌でした。そういう課題が一気に解決できると思って、アルバイトを経験した身からしても非常に魅力を感じます。

上野:これまでのスキマバイトのサービスは、働く側の方々に非常に受けたサービスです。給料の前払いスキマ時間で働く、この2つのキーワードで非常に人気があります。だから、働く人からは大きなニーズがあって、このような働き方が人気があることがとてもよく理解できました。ただ、雇う側からは、スキルがない、どういう人かもわからない人を雇わなければならない点が課題でした。この課題を一挙に解決できるので、非常に好評なんです。

今までのお話が第1フェーズでリリースするサービスですが、第2フェーズでは今働いている人たちのスキルを評価するサービスをはじめます。
例えば、お魚をおろす仕事であれば、店長が魚おろし検定2級のような感じで評価することで、スキルとして記録されるようなサービスを提供する予定です。このような一人ひとりのスキルを登録するサービスを盛り込もうと思っています。働く側はできること、つまりスキルが登録されて、雇う側はお魚検定2級の人がスキマバイトに申し込んできて、ちょうどおろす人が足りなかった、のような感じで雇いたいとなる訳ですね。まさに、指名でスカウティングができるようになるので、非常に面白いと思います。

池田:私はアルバイトを雇ったことはありませんが、面接の時に元気ありそうとか休まなそうとかしか評価できなかったのが、この人は魚おろしが明日からできるとか、料理が明日からできるから時給100円上げてもいいかな、という風に雇う側も安心して採用できるし、アルバイトも頑張りが評価されるとても素敵な仕組みだと思いました。

上野:そうなんです。本当はスキマバイトを新しいビジネスとして収益を上げたいと思っていましたが、むしろこの評価、スキルを登録するアプリが気になる企業も非常に増えています。というのは、アルバイトのスキルセットを登録するアプリがないんですね。

池田:上野さんは昔からアイデアマンだったということはとても強いと思いますが、決済や給与などのいわゆるフィンテックから、急にアルバイトやスキマバイトの市場のサービスをクリティカルに課題をまとめ上げて素敵な仕組みを思いついたのは、どのようなきっかけだったんですか?

上野Payment Technologyは給料の前払いサービスを提供してきましたが、前払いは採用にとても効果があります。導入していただいた企業が採用広告出しますよね、例えば、銀座の飲食店で、時給1200円、服装自由などの条件の1番下に日払いや給料前払い制度というキーワードを登録すると、10人だった応募者が最低2倍になります。大きく応募者が伸びた企業はなんと14~15倍です。

池田:すごいですね。申し込む人たちがそれほど急激に増えたんですね。

上野:はいこのように採用に効果があるので、前払いのサービスをご導入いただいています。ある時に企業の方から、前払いは効果があるが1番採用できるのはタイミーさん、それなのにPayment Technologyと比べると手数料が高いから、Payment Technologyのサービスで人が来てほしいと言われたんです。そこで、もっと採用に効果が出る方法がないか考えたところから新しいサービスがスタートしています。

スキマバイトについて色々勉強すると、元々は私たちの前払いにスキマバイトという言葉を乗せたサービスだと気が付いて、じゃあ私たちがやらない手はない、参入しないのはおかしなことだ、やばいサボっていたと思って考えたのがエニジョブです。

新サービス「エニジョブ」とはどのような人に需要が出てくるのか


池田:では、前払いサービスのご先祖様が、いざスキマバイトの世界に満を持して降臨したイメージですね。では、エニジョブのサービスがどのような人に需要が出てくるのかを改めて整理しましょう。

上野:先ほどの話ですが、大量に採用する企業の採用広告費を資産化しましょうというサービスです。ですので、採用広告費にかなりお金をかける企業で、時間給のアルバイトやパートの方々などの回転がかなり早く、大量に雇う企業がターゲットになると思います。中でも飲食、倉庫・物流、警備などのかなり大量に雇用する企業がエニジョブの需要になると思います。

池田:わかりました。ありがとうございます。大量採用・大量離職の企業の人事の方々にも需要があると思いますし、学生や主婦で、5 時間は無理だけど3時間なら働くことができるという方々の熱烈なエネルギーを一手に引き受けるサービスですので、非常に楽しみです。

上野:今の話で思い出したのですが、ある企業に営業に行った時に、辞めたAさんと同じように月金が条件の人をアルバイトの面接で採用しようとすると、面接はOKでも月曜しか働くことができないなどの条件が合わない人は逃してきたらしいです。だから、辞めた人だけではなくて、条件が合わずに雇えなかった人たちをエニジョブに登録して、月曜だけ働いてもらうこともできるという話をしてもらいました。確かにそういう使い方も良いですよね。

エニジョブはどのような世界観を目指しているのか


池田:確かにそうですね。このような需要が新たに生み出されるなかで、エニジョブがサービスとしてどのような世界観を担うのかを最後にお伺いできますか。

上野:このサービスの戦略に繋がりますが、まず単純にアルバイトだけではなく、正社員も対象にできると思います。エニジョブで正社員のスキルをどんどん登録して、それに対する評価もできるようになります。辞めた後は、正社員のスキマバイトは要は副業です。辞める理由の9割は人間関係で、例えば第1営業部の鈴木部長は嫌だけど、田中さんの経営企画では働きたいというケースでも、田中さんとしては一緒に働きたかったり、勝手を知っている人だから副業としてもとても雇いやすいわけです。そのようなことを実現したいのが1つ目です。

2つ目は、スキル情報の有効活用です。企業内にお魚検定2級の人とお肉割き1級の人、ある程度の接客マナーを学んだ人たちが登録されていると、データベースとして価値がありますよね。このようなアルバイトを中心としたスキル情報、人事情報を企業もPayment Technologyもパーソナルな情報を自分の給料が増えるようにアピールに有効活用できると非常に面白いと思います。

池田:今後の展開ありがとうございます。今まで垂れ流していた広告費の資産化によって有効活用するということで、企業と人を連携するスムーズなマッチングを担っていくということですね。

上野:はい、その通りです。

池田:分かりました。では、これからのエニジョブPayment Technologyの挑戦を楽しみ にしています。今後は続報を待つということで、今日はこの辺にしたいと思います。

今回は番外編ということでお送りさせていただきました。ありがとうございました。

上野:ありがとうございました。

 

 

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