本メディアは、【アルバイトを探す大学生と人材を求める企業をつなぐことを目的】としています。
学生インタビューを通じて、企業の魅力や強み、そして大学生が働きやすい環境づくりについて紹介して参ります。
第4回目は個性的で洗練された飲食空間をプロデュースする企業、株式会社ゼットン様を取材いたしました。
取材対象者:アロハテーブル 店長 岡田様(左写真)
株式会社ZETTON 本社人事担当 慎様(右写真)
インタビュアー:早稲田大学 人間科学部1年生 上野さん
多様な店舗で“街をつくる”ZETTONグループ
ハワイアンレストラン「アロハテーブル」をはじめ、個性豊かな飲食店を展開するZETTON。実は同じ“アロハテーブル”の看板でも、各店舗がそれぞれの街に合わせたコンセプトを打ち出し、地域に密着しながら“街を盛り上げる”役割を担っています。本社担当者はこう語ります。
本社人事担当慎様:
「弊社は“チェーン展開をしない”という特徴があり、店舗ごとに大きくカラーが違います。お店をつくることで街をつくり、街全体を盛り上げるイメージですね。例えば公園再生事業なども手掛け、そこに飲食店を配置して、地域コミュニティを活性化させる取り組みをしています」
つまり、ひとつの“型”に当てはめるチェーン店とは異なり、各エリア・街の特性を反映しながら“オリジナルな店づくり”を任されるのがZETTONの文化。それだけに店長やスタッフの裁量は大きく、“自分たちで考え、行動していく”自由度が高い組織と言えます。
「好き」「アロハ」の気持ちがあればOK——学歴やスキルは不問
そんなZETTONグループで、アロハテーブルを束ねるのが店長の岡田さん。岡田さんは異業種(介護業)から飲食に転職してきたユニークな経歴の持ち主で、いまやハワイアン業態を牽引するリーダー的存在です。
岡田店長:
「うちは基本的に“初心者歓迎”なんですよ。包丁を握ったことがない、接客なんてやったことない……そういう人でも“ハワイが好き”“人を喜ばせたい”みたいな気持ちがあれば大丈夫。先輩がしっかり教えてくれますから」
ZETTON本社担当者も、アルバイトの採用基準についてこう補足します。
本社人事担当慎様:
「ホールとキッチン、それぞれ募集していますが、特別なスキルは求めません。むしろ『元気』や『笑顔』、『仲間と一緒に働きたい』という気持ちを重視しているんです。もちろん専門学校や料理経験があれば有利な面もありますが、なくても十分活躍できます。大学で勉強しつつ、まずは“やってみたい”気持ちを大切にしてほしいですね」
飲食店で得る“社会人基礎力”
では実際、ハワイアンレストランでのアルバイト経験は、学業や将来のビジネスにどう役立つのでしょうか。岡田店長は「すべてが活きる」と断言します。
岡田店長:
「接客や料理の技術だけじゃなく、人を動かす力やコミュニケーション力が鍛えられます。お客様が何を求めているのか、どんな言葉で伝えれば喜んでもらえるのか、そういう“空気を読む力”ってどの業界でも通用しますよね。
僕自身、前職は介護福祉士で、“人間力”が大事な世界でした。そこから飲食に来てみて思うのは、“働く上で大切なこと”は業種が違っても本質は同じ。お客様や仲間を観察し、連携しながら自分で考えて動く力は、将来、組織の中でリーダーシップを発揮するうえでも必ず活きてくると思います」
また、本社担当者もこう強調します。
本社人事担当慎様:
「ビジネスの場面で必要なことの一つは、“相手(顧客)が何を求めているかを把握し、提案する”力です。それは飲食店で、お客様の“サイン”を読み取ってサービスを提供するのと同じ。日々の接客経験から、自然と身につく大きな財産になるはずです」
学業と両立しながら“戦略思考”も育つ
ZETTONは季節変動の大きいハワイアン業態やビアガーデンも手掛けるため、人員の出入りや売上目標の変動が激しい面もあるそうです。そのなかで店長やスタッフは、売上や人員を管理しながら“どう安定的にお店を回すか”を常に考えています。これはまさに“経営・戦略思考”の訓練にもなるといいます。
本社人事担当慎様:
「例えば夏場に人手が集中してほしいけど、冬はそこまで必要ない。ならどうシフトを組んで、どの時期に採用を強化するか。アルバイトさんにも多少のマネジメント視点を持ってもらうことで、お店全体が回りやすくなります。大学で学びつつ、自分の頭で考えて動く――そういうのが得意な学生さんには、すごく成長できる環境だと思いますよ」
店長や仲間とつながる“幅広い交流”も魅力
店舗間のヘルプや勉強のための食事訪問(他店舗へ食べに行き、自店との違いを感じる)など、ZETTONグループ内にはスタッフ同士が交流できる仕組みもあります。岡田店長は言います。
岡田店長:
「僕らは“アロハ”の精神を大事にしているので、仲間やお客様との絆をすごく重視するんです。一度辞めても、戻ってくるスタッフもいる。『ここが自分に合ってた』とか、『やっぱりあの頃が楽しかった』って言って。
もちろん、大変な時期もあるけど、それを乗り越えた経験は大きな自信になる。学生さんにはぜひ、“ただのバイト”じゃなく“将来の糧になる仕事”として関わってほしいですね」
学歴の高い大学生ほど“アロハスピリッツ”を武器に
ZETTONとしては、将来的に経営を担うような人材を増やしていきたいという思いもあります。
本社人事担当慎様:
「当社は服で例えればジャージのように“自由度が高い”社風なんです。マニュアルが少なく、自分で考える余地が多いので、学問で培った論理的思考やリサーチ力は大いに活かせます。実際、学歴の高い方ほど“店長業務=小さな経営”に興味を持って、戦略的に動いて成果を出しているケースもあります。
逆にいえば、やり方が決まっていないからこそ、自分発信で形を作り、実行できる。これは将来、どんなビジネスに進む上でも価値ある経験になるはずです」
岡田店長も、「自分で店を作る感覚が得られる」のはZETTONの大きな魅力だと語ります。
岡田店長:
「例えば僕は前に湘南の店舗で店長をしていたとき、『絶対ここを盛り上げる』って本気で臨んだら、夏の繁忙期に過去最高売上を叩き出すことができたんです。まさに“ミニ企業経営”みたいな面白さが飲食にはある。
そういう成功体験を学生のうちに味わえたら、きっと就活でも胸を張ってアピールできると思いますよ」
まとめ:学業×飲食バイトで“将来の武器”を手に入れる
ZETTONグループのアロハテーブル代官山をはじめとする多彩な店舗では、「ハワイが好き」「人と接するのが好き」「自由度の高い環境で自分を試したい」といった学生を歓迎しています。学歴や専門スキルよりも、“明るさ”や“コミュニケーション力”“考える姿勢”が重視される現場だからこそ、勉強と並行して実践的なビジネス基礎力を育む絶好のチャンスになるはずです。
本社人事担当慎様:
「最初は『アルバイト』という入り口でも、いずれは『経営感覚』や『マネジメント』を学ぶ場に変えてほしいですね。高い学力を備えた方ほど、論理的に考え、周囲を巻き込み、成果を上げるスキルを発揮できると思います。“食”と“街づくり”を結ぶZETTONのステージで、ぜひ挑戦してほしいです」
岡田店長:
「僕たちが何より嬉しいのは、一緒に“アロハ”な空間を作ってくれる仲間が増えること。ハワイを感じてもらいながら、お客様やスタッフ同士が笑顔でいられる場所を目指しています。楽しみながら成長できるので、興味があればまず足を踏み入れてみてください!」
「飲食店は大変」というイメージだけで敬遠するのはもったいない。学業に励む大学生こそ、アルバイトを“ビジネスの第一歩”として意識し、ハワイの魅力に包まれながら実践的なスキルを手に入れてみてはいかがでしょうか。
【企業情報】
- 社名:株式会社ZETTON
- 展開ブランド例:アロハテーブル、HEAVENLY Island Lifestyle、ビアガーデン各種 ほか多数
- 事業領域:飲食店運営/公園再生事業/ブライダル事業/地域活性化プロデュース etc.
- 特徴:チェーン展開を行わず、店舗ごとに独自コンセプトを反映。街づくりは人づくりをモットーに、自由度の高い社風が特徴。
(※本記事の内容は、インタビュー当時の情報をもとに作成しています)
学生インタビュアー上野さんの感想
今回質問させていただいた内容の中で、私にとって、アルバイトを採用するにあたって重視している要素が熱意や気持ちであるということが最も驚いた要素でした。私自身これまでにいくつかのアルバイトに応募した際、自身の技能やこれまでのアルバイト経験等について尋ねられることが多かったため、ある程度能力のあるものから優先的に採用されるものだとばかり思っていたため、お客様への接客態度や人間的成長を第一に考えている貴社の姿勢に驚かされました。
株式会社Zetton HP:https://www.zetton.co.jp/