ビジネスの場面で用いられる支払いサイトの意味がわからないままでは、恥をかいてしまう可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、「支払いサイトとは?」と「なぜ支払いサイトと呼ばれる?その語源とは」について、簡潔に解説します。
支払サイトが長い取引先に関しては、Payment Technologyの「ハヤメル/オクラス」は効果的であると考えられます。
利用をぜひ検討してみてください。
目次
支払いサイトとは?
支払いサイトは、取引代金の締め切り日から実際に代金の支払いがおこなわれるまでの期間のことです。
掛取引や約束手形とあわせて使われることが多い傾向にあります。
通常、支払いがおこなわれるまでの期間として30日と60日の2つがよく使われます。
なぜ支払いサイトと呼ばれる?その語源とは
サイトは、「at sight」という昔から貿易用語として用いられてきた言葉が由来といわれています。
言葉自体の意味は「一覧払い」ですが、「at 7days sight(7日後に一覧払い)」のように期間を付け足して使われていました。
その後、徐々に意味が転じて支払いサイトという言葉が生まれたといわれています。
Webサイトのサイトとは根本的に意味が異なるため、混同しないように注意が必要です。
また、もともと「sight」には期間や猶予という意味がないため、英語圏では通じません。
英語圏では、「Terms of Payment(支払い期間)」、「Usance(支払い猶予)」と表現するとよいでしょう。
代表的な支払いサイトの長さ
代表的な支払いサイトの長さについて解説いたします。
「月末締め翌月未払い」(30日サイト)、「月末締め・翌々月末払い」(60日サイト)、手形を利用した際の支払いサイト(90日~)についてをそれぞれ解説いたします。
「月末締め翌月未払い」(30日サイト)
月末締め翌月未払いは30日サイトと呼ばれ、支払いまでの猶予期間が30日あることを意味しています。
買い手側および売り手側、どちらも余裕をもって請求書や支払明細書の発行が可能です。
「月末締め・翌々月末払い」(60日サイト)
月末締め・翌々月末払いは60日サイトと呼ばれ、買い手側に有利な期間とされています。
一方売り手側は、最大で約3か月分の売上金を保留することになるため、資金が不足しないように注意しなければいけません。
また、取引先が親会社あるいは子会社などではない限り、期間を60日以上に設定するのは困難でしょう。
手形を利用した際の支払いサイト(90日~)
掛取引の支払いは、一般的に現金や銀行口座への振り込みが多い傾向にあります。
しかし、業種によっては手形が用いられる場面もあり、手形を利用する場合は手形の振出日から支払期日までが手形の支払いサイトです。
また、手形を利用した場合の支払いサイトは、90日を超えるケースがあります。
通常、60日を超える期間となるのは手形を用いた場合に限るでしょう。
支払いサイトは長い方がいい?基本的な考え方について
支払いサイトは長い方がいいなど聞いたことありますでしょうか。基本的な考え方について解説いたします。
支払いサイトは長い方が良い
買い手側の視点に立つと、支払いサイトは長い方が有利だとされています。
なぜなら、支払いサイトが長ければ猶予期間も長くなるため、手元に資金を残しやすくなるからです。
しかし、無制限に設定可能なわけではなく、長くても一般的には60日が目安とされています。
売り手の場合(回収サイト)は短いほうが良い
売り手側の視点に立つと支払いサイトは短い方が有利だとされており、回収サイトとも呼ばれます。
期間が短ければそれだけ早く利益を受け取れるため、売り手側は短く設定するのが重要です。
仮に長くなると確定した利益を長期間受け取れず、手元の資金が枯渇して自転車操業になる可能性があります。
そのため、無意味に期間を長くするのは避けましょう。
しかし、期間が短すぎると注文代金や請求書の作成を急ぐことになるため、短くても15日程度は設けるのが一般的です。
支払いサイトを短縮する方法について
支払いサイトを短縮する方法についても、様々な方法があります。それぞれ解説いたします。
手形取引を見直す、支払いサイトの変更を交渉する
手形取引は、支払いサイトを長く設定しているケースがあるため手形取引を見直して現金取引にすることで、支払いサイトを短縮できる可能性があります。
また、取引先とあらためて支払いサイトの変更を交渉するのも一つの手でしょう。
しかし、一度決定していることを変更するため、両者が納得のいく内容で交渉しなければいけません。
たとえば、両者が納得できるように交換条件を提示しながら交渉を進めるなど工夫するとよいでしょう。
「オクラス」を利用する
Payment Technologyの「オクラス」は買掛金後払いサービスで、請求書をクレジットカードで決済することができます。
オクラスは「請求書クラウド」という請求書管理サービスの中にあり、アップロードした請求書をオクラスで後払いできるようになります。
クレジットカードでの支払いにより、実際の支払いを30日から50日程度遅らせることができます。
最短で申し込み当日に利用でき、財務審査をすることなく利用できるのが特徴です。
まとめ
本記事では支払いサイトの意味や期間について解説しました。
支払いサイトでよいとされる長さは、買い手か売り手によって大きく変わっています。
取引において自身がどちら側なのか確認し、適切な支払いサイトを設定していきましょう。
月額980円で請求書の発行と管理・保存ができ、さらに2023年10月からはじまったインボイス制度・2024年1月からはじまる電子帳簿保存法にも対応の「請求書クラウド」、
受け取った請求書の支払いをカード決済にて行うことができるサービス「オクラス」、
発行する請求書にカード決済での支払い機能を付帯するサービス「ハヤメル」を展開しています。
これらサービスを導入いただくことで、BtoB決済を即時お取引の選択肢に加えることができます。
資金繰りの悪化を一時的に回避する方法としてご利用頂くケースが増えております。
当日の申込み利用も可能なため急な利用にも対応可能です。
ぜひお取引にお役立てください!
執筆者 W.R