2024/02/08 IPOは通過点 【2024年1月】IPO銘柄のご紹介② 2024年1月26日までの東京証券取引所(プライム、スタンダード、グロース市場)において上場承認となったIPO銘柄は「Cocolive 株式会社」、「光フードサービス株式会社」の2社となっております。詳しくみていきましょう。 Cocolive 株式会社 <コード> 137A <市場> グロース <所在地> 東京都 <主幹事> SMBC日興 <監査法> FRIQ <承認日> 1/24 <仮条件決定日> 2/8 <BB期間> 2/9~2/16 <価格決定日> 2/19 <上場日> 2/28 【公募・売出株式数】 ・公募 150,000株 ・売出 465,300株 ・O A 92,200株 【想定発行価格】 1,780円 【調達金額】 267百万円 【上場時時価総額】 5,195百万円 【事業内容】 ・不動産業界向けマーケティングオートメーションツール「KASIKA」の開発、顧客への提供その他関連する業務 以下は、目論見書抜粋内容となります。 当社は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人”の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとして、BtoBのクラウドサービス事業を営んでいます。 当社のミッションを達成するために、マーケティング活動を自動化するKASIKA(カシカ)を自社で開発・改良し、日本国内の不動産会社に提供しております。当社では日本国内における「工務店・ハウスメーカー」「不動産 売買仲介業者」「分譲マンション事業者」に属する不動産会社を潜在的な顧客として定義しています。 なお、当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。具体的なサービスの内容は以下のとおりです。 ①KASIKAの概要 日本の不動産業界(賃貸を除く)は約15兆円規模となっており、1物件当たりの取引金額についても3,935万円と、住宅の購入はライフイベントにおける多額な経済的支出となっております。そのため、消費者である住宅購入者は住宅購入の検討をしてから実際に不動産会社と契約を締結するまでに一定の検討期間を要すると考えられます。このような消費者の検討期間の長さに起因し、販売をする不動産会社においては消費者に対する継続的な営業活動の積み重ねが重要になると当社では考えております。具体的には「集客」・「顧客管理」・「追客」・「成約」・「成約後のフォロー」という一連の営業活動を行うことが重要となっております。 図1:不動産の購入プロセスとKASIKAの範囲 不動産業界における広告宣伝費は1,141億円と集客に対する活動は行われている状況ですが、現在は集客・問い合わせや資料請求等を受けた後の「追客」が不動産業界の課題となっていると当社では理解をしております。 当該課題は、①不動産の購入を検討してから実際に契約を締結するまでの期間が賃貸契約の場合に比べて長いこと、②営業活動は一般に属人性が高いため仕組み化をするのが難しいこと、③不動産業界の離職率が13.8%と産業平均15.0%に比べて必ずしも低くない(定着しづらい)水準であること、④手作業や紙での管理が多く不動産業界ではデジタル化の進展が進んでいないこと等の要因により生じており、「追客」を適切に行うことを難しくしていると当社では理解をしております。 また、住宅購入をする消費者からみても不動産会社の営業担当者の対応の丁寧さ及び早さは不動産会社を選択する上で重要と考えられることから、「集客」をしたあとの「追客」が不動産業界において重要な課題であると当社では理解をしております。この不動産業界における重要な課題を解決するためのITツールとして「追客」に強みを持つKASIKAを当社で自社開発致しました(図1参照)。 KASIKAの具体的な機能の1つとして自動メール返信機能があります。当該機能は図2のとおり、ポータルサイトで問い合わせがあった消費者を自動で顧客リストに加え、消費者に対して不動産会社オリジナルの返信メールを自動送信する機能となっており、不動産会社の営業担当者が効率的に営業活動をできるよう当該機能を有しております。 図2:自動メール返信機能 不動産会社の営業担当者がKASIKAを使うことで、消費者との会話・物件の案内のように「人」でないとできないことに最大限時間を取れるようになり、家を買う人も、家を建てる人・売る人も幸せになるという不動産業界の価値向上・デジタル化が達成されることを企図しております。 さらに今後は「サービス付き高齢者住宅の提供会社」等の日本の高齢化社会で今後需要の高まりが想定される不動産関連領域、「リフォーム」等の不動産購入後の領域でのKASIKAの提供に注力して参ります。 (Cocolive株式会社「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」事業の内容より抜粋) 光フードサービス株式会社 <コード> 138A <市場> グロース(※) <所在地> 愛知県 <主幹事> 東海東京 <監査法> 仰星 <承認日> 1/25 <仮条件決定日> 2/8 <BB期間> 2/9~2/16 <価格決定日> 2/19 <上場日> 2/28 (※)市場は、東京証券取引所グロース市場及び名古屋証券取引所ネクスト市場へも上場予定です。 【公募・売出株式数】 ・公募 320,000株 ・O A 48,000株 【想定発行価格】 2,000円 【調達金額】 640百万円 【上場時時価総額】 1,984百万円 【事業内容】 ・立呑み居酒屋を中心とした飲食店の展開 以下は、目論見書抜粋内容となります。 現在、名古屋を本拠地とし、立呑み店をメインに運営しており、事業区分は「飲食事業」の単一セグメントとなります。2023年11月末現在、直営店が31店舗・業務委託店が8店舗、フランチャイズ店(FC店)が15店舗であり、以下の業態ブランドにて展開しております。 (光フードサービス株式会社「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」事業の内容より抜粋) 引用元・参考文献URL 日本取引所グループ 新規上場会社情報 執筆者S.A IPOは通過点 に関連するMoonShot~会社経営の戦略マガジン~ 【2024年10月】IPO銘柄のご紹介 IPOは通過点 #1 IPOは通過点#9 株式会社シャコウ 代表取締役 太田 翔葵様
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