インボイス制度の導入に伴い「仕入税額控除」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
しかし、実際に仕入税額控除がどのようなものなのか。しっかりとイメージできている人は少ないのではないでしょうか。
今回はこの仕入税額控除について、例も交えてわかりやすく解説していきたいと思います。
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■仕入税額控除とは
仕入税額控除とは、事業者が消費税を納めるときに、
「課税売上にかかる消費税から課税仕入れにかかる消費税を控除する」仕組みのことです。
意味を順に紐解いていきましょう。
まず初めに、消費税について解説していきます。
消費税は商品の購入やサービスの提供といった様々な取引に対して、
公平に課される税であり、消費者が負担し事業者が納付するものになっています。
普段考えることは少ないですが、消費者のみなさんが支払っている消費税は事業者が納税しています。
しかし、事業者の方も商品などを仕入れる際に、他の事業者に対して消費税を支払っています。これが繰り返されると、卸や生産の段階で2重3重に税がかかってしまいます。
このように2重3重に税がかかってしまうことを予防するのが仕入税額控除になります。
また、消費税を納める事業者は納税義務者と呼ばれ、前々期の課税売上が1,000万円を超えている課税事業者が該当します。
■仕入税額控除の仕組み(例)
仕入税額控除の仕組みについて、国税庁の資料を例にみていきましょう。
出典:国税庁 消費税のあらまし 消費税はどんな仕組み?
こちらの図は商品の生産から、消費者の手に渡るまでの流れを表しているものになります。
先ほど説明した通り、消費税は消費者が負担したものを事業者が納税するものです。
つまり今回の図でいえば、消費者が負担した消費税10,000円を事業者は納税しなければいけません。
しかしご覧のとおり、商品が消費者に届くまでに事業者同士の各取引があり、仕入れの際に消費税を支払っています。
(2重3重に消費税がかかっている状態)
ここで各事業者が適切な額の消費税を納められるように、「売上げ(課税売上)の消費税から、
仕入れ(課税仕入れ)の消費税を差し引く」仕組み。
これが仕入税額控除なのです。
■まとめ
今回は仕入税額控除について解説いたしました。
仕入税額控除は、消費税が重なって課税されることを予防する役割を担っています。
この記事では説明していませんが、インボイス制度の導入により仕入税額控除を受けるための要件が変わってきます。
しっかりと情報収集を行い、インボイス制度に対応していくようにしましょう。
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執筆者 S.K