本メディアは、大学生のアルバイト探しと企業の採用を結び、学生インタビューを通じて企業の魅力を発信することを目的としています。
学生インタビューを通じて、企業の魅力や強み、そして大学生が働きやすい環境づくりについて紹介して参ります。
第8回目はITコンサルティングやWebマーケティングを手広く行いながら、学生インターン生も多くの新プロジェクト創作に携わって業務を推進している株式会社WeBy様を取材しました。
若い人材が自主的に組織を作り上げているという噂を聞き、実態を取材しました。
今回は同社の「インターンチーム」を統括する担当者に、事業内容からインターン生の仕事内容、組織づくりの秘訣までうかがいました。
取材協力:株式会社WeBy
インターン立上げメンバー 渡会様(写真右)
インターン生代表 冨樫様(写真左)
インタビュアー:早稲田大学法学部1年 澤田さん
Q:まず、早速ですが、株式会社Webyが理想とするインターン組織とはなんですか?
A.学生が実践的なプロジェクトマネジメントを通じて裁量を持ち、ビジネススキルを習得しながら成長できる環境を提供することで、企業とインターン生双方の成長を促進する組織を理想としています。その一環として提供されているのが、インターンシッププログラム「WISE」です。このWISE(Weby Internship for Self-driving Experience)とは、名前の通り自ら考え、決断し、行動する力を養うインターンシッププログラムです。単なる業務経験にとどまらず、主体的に課題を発見し、解決策を模索することで、受動的な働き方から脱却し、自律的に成果を生み出す力を身につけます。
Q:まず、株式会社WeByの事業内容とインターン生が主に取り組む業務について教えてください。
A:
当社は、「営業」「コンサル」「マーケティング」の3つの部門で構成されています。そこで、WISEが主に関わる業務は、営業活動、AI業務、WEB運営、新規プロジェクトの推進です。
・営業部門(WISE)
リスト作成 → テレアポ → 商談 という流れで進みます。リスト作成では「どの企業が自社商材を必要としているか」をインターン生自身が考え、電話をかける先を決めていきます。アポが取れたら商談の段取りを組み、最終的に社員が商談を担当するケースが多いです。
・マーケティング部門 (WISE)
1.SEO対策(記事作成、コラム執筆など)
2.AIを活用したリスト作成・メール送信
3.サムネイルや資料の制作、新規プロジェクト(DX支援、AI開発、ホームページ作成など)
このように、IT・Webの知識を駆使しながら、企業やサービスの課題解決をする業務です。学生インターンでもプロジェクト単位で動くので、主体的に仕組みづくりを行うのが特徴ですね。
Q:具体的には、インターン生に「これをやりなさい」というより、自分で課題を見つけて動くイメージですか?
A:
はい、まさに「主体的に動く」ことを求めています。私たちが掲げるキーワードに“自走力”というものがあります。これは「自分自身で物事を判断し、課題を解決していきながら、目標に向かって進んでいくこと」を意味しています。
例えば営業のリストづくりでも、ただ言われた企業に電話するのではなく、「そもそもどの企業ならうちの商材がマッチするか?」を考え、試行錯誤しながらアポ率を高めていく。こうした主体性が重視される環境ですね。
Q:インターン生と正社員でマインド面の違いはありますか?
A:
基本的な“自走力”や“主体性”というマインドは同じです。ただ、正社員のほうがフルタイムでコミットできる分、より大きい責任や業務範囲をもっています。一方、WISEのメンバーは週2〜3日などシフト制で働くため、時間的制約や経験値の差がある。それでも同じマインドで「一緒に組織を作り上げていく」仲間として扱っています。
Q:ITスキルがない学生が入っても大丈夫なのでしょうか?
A:
問題ありません。実際にWISEメンバーの多くが、入社時はITやAIの知識がゼロでした。最初の2〜3ヶ月は任せてもらえる業務からスタートし、結果を出しながら信頼を得ることで、最終的には0から自身でプロジェクトを作り上げていくことなどを任せていただく形です。
社内にはAIやプログラミングに詳しい社員もいますし、定期的なミーティングでアドバイスを受けながら成長できます。意欲さえあれば、未経験からでも十分スキルを身につけられる環境ですね。
Q:業務以外に、インターン生に対する評価・報酬制度などはありますか?
A:
当社では「成果主義」を採用しており、営業・マーケティングどちらの部門でもランクアップ制度を導入し、営業では個人やチームでのアポの取得目標に対する成果によって時給が上がったり、マーケティング部門ではプロジェクトごとに計画を立てて達成率によって報酬を何らかの形で支給される仕組みをとっています。
成果の基準や報酬については、社員の方に判断してもらう形になります。しかし、インターン生も採用における面接などの評価には大きく関わっています。採用や評価の一次面接はインターン生が主体になって行うなど、可能な限り学生チームで運営しているのが特徴です。
Q:学生が学生を面接するとのことですが、どうしてそのような仕組みに?
A:現場を動かすのは学生自身なので、「どんな仲間と一緒にプロジェクトを進めたいか」を学生同士で判断することが理にかなっているんです。仕事現場でどのようなスキルを持った人材が適性があるのかをインターン生自身が理解しているため、採用プロセスに加わっています。もちろん最終決定は社員が行いますが、一次面接はWISE幹部が担当し、当社で求める“主体性・自走力”があるかを厳選している形ですね。
Q:インターン生のマネジメントや業績管理はどうされていますか?
A:
エクセルやスプレッドシートで「ファネル管理」「PDCAシート」などを作成し、日々の成果や課題を可視化しています。これらのシステムは主にインターン生が主体的に作り上げたもので、社員からのアドバイスをもらいながら改善を重ねている状態です。
具体的には、一つ一つのプロセスを集計・数値化し課題となる部分を明確化していくことで改良していくことを意識しています。こういったデータ管理は将来どの職場に行っても役立ちますし、学生の成長にもつながっています。
Q:やはり“インターン生主体”というところがWebyさん独自の強みでしょうか?
A:
何よりの強みはインターン生がたくさんのプロジェクトに携わって経験を得ることができる点です。当社の社長のご意向もあり、積極的にインターン生の力や視点も交えてイノベーションを起こしていくことに積極的であることが大きいと思います。
それに加えてAIを活用した業務改善に積極的に取り組めるのも魅力かと思います。営業リストの自動生成や、商談内容を要約するAIツールの開発など、新しい技術を実務で試せる機会が多いんです。
また、当社は司法業界に特化したコンサルティングなど、専門性のある分野で実績を積んできました。若いうちから高度な案件に挑戦する中でITスキルも営業スキルも磨けるのが、他社にはない強みだと思います。
Q:組織づくりの最終的な目標としては、どのようなビジョンをお持ちですか?
A:
大きく3つの軸があります。
- 人材面:あらゆる社会で通用する“自走力”をもった人材を輩出する。PDCAを自ら回し、成長できる人を増やしたいです。
- 文化面:現役インターンとOB・OGが交流し合い、世代を超えて学び合うコミュニティを築きたいです。
- 組織面:若い世代の力でイノベーションを起こし、日本社会を変えていきたい。大企業だけでなく、スタートアップや学生チームから世界をリードする新しい価値が生まれるはず、という信念があります。
Q:今後の課題として、どんな点を強化しようと考えていますか?
A:
大きくは「認知度」と「組織整備」です。まず、まだまだ当社のインターン体制の魅力を外に発信しきれていないので、SNSやイベントなどを通じて認知を広げていきたいです。
次に、インターン生が増えるほど管理体制が複雑になるので、データ分析やフィードバックの仕組みをさらに最適化しなければと思っています。単に数字を集計するだけでなく、具体的な改善策を言語化しやすい体制づくりが今後の課題ですね。
Q:最後に、webyでインターンを検討している学生さんへメッセージをお願いします。
A:
当社では、ただの事務作業や雑務ではなく、自分たちで企画し、組織をつくり、プロジェクトを動かす体験ができます。前提となる知識などがなくても意欲さえあれば十分に成果を出せる環境になっています。どれだけ主体性を発揮できるか、PDCAを回しながら学んでいく意欲があるかを重視しています。
また「遊び心」を大切にしており、クエスト達成で商品がもらえたり、オフィスにダーツがあったりと、仕事をゲーム感覚で楽しめる工夫も凝らしています。ぜひ興味がある方は、気軽に門をたたいてみてください。一緒に“ゼロからイノベーション”を起こしていきましょう。
【インタビュー後記】
主体的な学生インターンが運営面まで担う、稀有な組織体制が印象的でした。「プロジェクト成功までのプロセスをすべて経験できる」「社会人並みの実務スキルを在学中から身につけられる」など、まさに学生ならではの挑戦ができる環境。
一方で、社員はその挑戦を尊重しつつも要所要所でアドバイスをくれる“伴走者”のような存在というのも魅力的です。イノベーションを起こそうとする若者がのびのび活躍できる場として、今後ますます注目を浴びることでしょう。
学生インタビュアー澤田さんの感想
株式会社WeByのインターン組織(WISE)は、学生主体で運営されている点が非常に印象的でした。企業側が一方的に業務を与えるのではなく、インターン生自身が主体的に動き、組織を回しているのが特徴です。一人ひとりが自ら目標や課題を見つけ、それに対して真剣に取り組む姿勢を大切にしており、学びの機会を自ら創出している様子がうかがえました。さらに、インターン生のモチベーションを維持できるような環境が整えられており、意欲的に挑戦し続けられる仕組みがある点も魅力的でした。こうした経験を通じて、学生が主体的に成長し、将来のキャリアに活かしていける環境が整っていると感じました。
【企業情報】
- 社名:株式会社WeBy
- 事業領域: サイト制作、企画、コンサルティング事業、サイト制作、サイト企画、コンサルティング、サイト保守管理インターネット広告事業、インフルエンサーマーケティング、SNS集客プロモーション運用、PPC広告運用メディア企画、制作・運営事業、各種メディアの企画・制作、各種メディアの運営ネットショップ企画・制作・運営事業、ネットショップの企画・制作、ネットショップの運営
- 特徴:株式会社WeByは学生が主体となって組織を動かす実践型インターン企業
(※本記事の内容は、インタビュー当時の情報をもとに作成しています)